墨汁が洋服や床につくと大変ですよね。
汚れを落とすのが難しいといわれている墨汁ですが、ハイターや酸素系漂白剤のオキシクリーンをを使えば、けっこう落とすことができるんです。
また、セスキ炭酸ソーダやマジックリン、ウタマロクリーナーと重曹を組み合わせた方法もあります。
今回は時間が経ったときの墨汁の落とし方や、ご飯粒を染み抜きに使う方法なども詳しくお話ししていきます。
もし今後も墨汁を使う場合、汚れても洗って落とせる墨汁を使うといいですよ!
ハイターでの墨汁の落とし方
ハイターを使えば、簡単に墨汁を落とすことができます。
いろんな方法を試したけど、落ちなかったという方はぜひ試してみてください。
ちなみにここで使う「ハイター」は、家庭キッチン用の塩素系漂白剤の泡タイプのものです。
服
服の汚れた部分にキッチン泡ハイターをつけて、30分ほど放置します。
時間が経てば汚れが落ちてくるので、あとはタオルなどで拭き取った後、普通に洗濯機で洗うだけで大丈夫です。
ただし、こちらは色や柄のついた洋服には使えません。
漂白剤のため、ワイシャツなど白い衣服のみでしか使用できないので、注意してくださいね。
床
床にもキッチンハイターが活躍します。
液体よりも泡のほうが、汚れた箇所に狙って噴射できるので便利ですね。
フローリングの場合は、水拭きやメラミンスポンジでこするとすぐに取れる場合もあります。
絨毯やカーペットの場合には、服と同じでキッチンハイターを使っても大丈夫ですが、素材によっては劣化したり色落ちするので慎重に行ってください。
洗面台
洗面台に関しては、ハイターよりもクレンザーやメラミンスポンジのほうが有効のようです。
ただし、クレンザーは研磨剤が入っているので強く擦ると洗面台に傷が入る恐れがあります。
優しく、柔らかいスポンジで汚れを落とすようにしてくださいね。
ちなみに、墨汁を流す場所として洗面台はあまりオススメできません。
白やピンクなどの淡い色が多い洗面台は、汚れが目立ちやすいのです。
台所がステンレスであれば、シミができにくいのでそちらのほうがよいでしょう。
壁
壁の場合もキッチンハイターが使えます。
ただ、使えるのは白い壁のみになりますのでご注意ください。
また、色落ちや壁にダメージを与える可能性もありますので、目立たないところで一度試すことをオススメします。
方法は簡単で、墨汁の場所にシュッと泡ハイターをかけます。
液だれしにくいのが泡ハイターのメリットですね。
気になる場合は、コットンなどに泡ハイターを吹きかけてから、壁の汚れに染み込ませてもいいですね。
凹凸があるなら、歯ブラシを使うのもオススメですよ。
時間が経ったときの重曹を使った墨汁の落とし方
重曹は使い道が多くて、ご家庭にある人も多いと思います。
粒子が粗いので、とくに研磨剤として用いると効果が大きいですね。
マジックリンと組み合わせる場合
重曹と、界面活性剤が入っている台所用のマジックリンを組み合わせた方法です。
- 墨汁で汚れた部分の下に、雑巾か、もう使わないタオルを敷きます
(服の場合、服のキレイなほうが重ならないように裏側に敷きましょう。) - 2倍で薄めたマジックリンを汚れたところへかけます
- 汚れ全体にかぶるぐらい重曹をかけます
- 歯ブラシなどでこすり、洗います
- 裏からも同じ順番で洗います
繰り返すと少しずつ落ちてきますよ。
オキシクリーンやワイドハイターなどの酸素系漂白剤と組み合わせる
界面活性剤が入っているオキシクリーンなどの洗濯用漂白剤を使います。
- 汚れ部分の下に不要な布やタオルを敷きます
- 重曹と漂白剤を1:1で混ぜます
- 汚れ部分に混ぜたモノをかけていきます
- 歯ブラシで塗るように軽くこすっていきます
- 1時間~2時間ほど放置
- 汚れたところに熱湯をかけて洗い流します
- 普通の洗濯をします
ウタマロクリーナーで墨汁を落とす方法
時間が経ってしまうと落ちにくくなりますが、その日でしたらうたまろ石鹸でまだ間に合うかもしれません。
- 墨で汚れたところを濡らす
- 石鹸をこすり付ける
- 汚れが浮いて石鹸側につく
汚れ具合にもよりますが、これを落ちるまで5~6回繰り返すと、軽めなら落ちますよ。
セスキ炭酸ソーダを使った墨汁の落とし方
ウタマロ石鹸ではあまり効果がない、でもウタマロにこだわりたい場合はセスキ炭酸ソーダとの組み合わせもいいですよ。
ただ、こちらもガッツリ汚れの場合はちょっと厳しいかもしれません。
- 水250mlに、セスキ炭酸ソーダを小さじ0.5杯ほど混ぜます
- 汚れ部分の下に不要な布を敷きます
- 混ぜたソーダ水をたっぷりかけます
- 放置すると汚れが浮いてきます
- ぬるま湯ですすぎ洗い流します
- 少量の水で泡立てたウタマロ石鹸を汚れに乗せます
- 10~20分放置
- 歯ブラシで軽くこすります
- ぬるま湯ですすいで洗い流します
皮膚が弱い人はゴム手袋をしたほうがいいです。
また、色落ちさせたくない衣類の場合は控えたほうがいいですね。
歯磨き粉を使った墨汁の落とし方
墨汁を落とす時にはスピードが大事です。
時間が経てば経つほど、墨汁は隅々まで行き渡ってしまい、染み込んでしまいます。
ですが、どうしても時間が経ってから気づいしまうこともありますよね。
そんな時は完璧には落ちないかもしれませんが、少しでも汚れを薄くできる方法があるのでご紹介しますね。
それは、歯磨き粉を使う方法です。
研磨剤入りの歯磨き粉を使うことで、細かい粒子が服に染み付いた墨汁を落としてくれます。
そもそも、墨汁はカーボンブラックとニカワという成分で出来ています。
このカーボンブラックは、粒子が細かいため服の繊維に入り込みやすいのです。
研磨剤入り歯磨き粉であれば粒子が細かいので、服の繊維に入り込んで汚れを落としてくれるんですね。
ただし歯磨き粉を使う場合、やはり繊維をゴシゴシとこするので、服に負担がかかります。
デリケートな衣類に適している方法とは言えないかもしれませんね。
ご飯粒でも墨汁の染み抜きが出来る?
なんと、ご飯粒でも墨汁の染み抜きができるんです。
なぜかというと、ご飯粒には「デンプン」という物質が含まれています。
このデンプンには奥まで浸透してしまった墨汁を吸い取る効果があるんです。
方法は簡単です。
墨汁の汚れがついた部分に、ご飯粒を練り込んで汚れを吸い取っていきます。
ご飯粒は数粒でいいですが、黒くなってきたら新しいご飯粒に変えて同じように汚れを取ってください。
染みが薄くなったら、普通の洗剤でさらにもみ洗いをします。
そうすることで、頑固な墨汁の汚れを落とせます。
ただし、時間が経ち過ぎている場合にはなかなか落ちないこともあるので、汚れに気づき次第、早めに取り掛かってくださいね。
墨汁のハイターでの落とし方まとめ
墨汁はハイターで落とすことができます。
洋服や床、壁なんかにも利用することができます。
ただし、白無地の箇所のみに使用するようにしてくださいね。
時間が経ってしまった場合には、歯磨き粉を使いましょう!
完璧には落ちないかもしれませんが、汚れを薄くすることはできるはずです。
意外ですが、ご飯粒も墨汁の汚れを落とすのに活躍してくれるので、ぜひやってみてくださいね。
墨汁の汚れを落とす基本は、あまり時間が経ち過ぎないことです。
気づいたら出来るだけ早めに落とすことを心がけてくださいね!