首の根元から肩甲骨まで広がっている筋肉の僧帽筋。
僧帽筋はさまざまな動作をするために大切な役割を持った筋肉ですが、僧帽筋が盛り上がって悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
僧帽筋が盛り上がっていると、がっちりした体型に見えて猫背になったり首が太く見えたりと、女性らしく見えなくなってしまいます。
僧帽筋の盛り上がりをなくすためにマッサージや筋膜リリースなどをするのも効果的ですが、なぜ盛り上がるのでしょうか。
今回は、僧帽筋が盛り上がりやすくなるのはなぜなのか、僧帽筋の盛り上がりを目立たなくする方法などを紹介していきたいと思います。
僧帽筋が盛り上がりやすくなる理由
男性でガッチリした上半身の人を見るとわかりやすいかと思いますが、僧帽筋を鍛えることで盛り上がるんです。
しかし、それが女性にとっては悩みの種にもなるんですよね。
私はリンパマッサージの仕事をしているのですが、仕事で長時間のデスクワークやパソコン作業をしている人は、特に僧帽筋がガチガチになって盛り上がった状態になっている人が多いですね。
また、最近ではスマホが手放せない時代でもありますが、スマホをよく見ているという人も僧帽筋が盛り上がってしまう傾向があります。
仕事柄デスクワークで下を見ることが多かったり、パソコン作業やスマホを見るとき頭を前に出して見ると、背中が丸まって猫背の状態になってしまうのですが、このときに頭を支える筋肉が僧帽筋なんですね。
大人の頭の重さは5kgあるといわれていますが、5kgもある重さを支えるために僧帽筋に負荷がかかり、筋肉が発達して盛り上がるのが原因なんです。
僧帽筋が盛り上がるとどうなる?
僧帽筋が盛り上がってしまうと、見た目が悪くなり、体調にも影響を及ぼしてしまうんです。
肩こり、首こりの悪化
僧帽筋が盛り上がって姿勢が悪くなると、肩や首にも緊張した状態が続いて血流が悪くなり、肩こりや首こりが悪化してしまいます。
日本人は筋肉量が少ないといわれていて、女性は特に僧帽筋が盛り上がりやすくなって肩がこりやすいという人が多いのではないでしょうか。
首が太くなる
僧帽筋は首から背中にかけて広がっている筋肉。
僧帽筋が発達しすぎてしまうと、首の根元から盛り上がってしまい首がガッチリとして太くなってしまい、首が短くなったように見た目もスッキリせず、女性らしい服も似合わなくなってしまいます。
顔がたるむ
僧帽筋が凝り固まってしまうと、リンパの流れが滞ってしまい、フェイスラインがたるんできます。
フェイスラインがたるむことで実際の年齢より高くみられることが多くなってしまい、女性にとってはとてもショックですよね。
巻き肩になる
僧帽筋の筋肉が発達してしまうと、肩甲骨の部分の筋肉が開いた状態になってしまい、巻き肩の原因になります。
巻き肩になることで猫背になり見た目の姿勢が悪く、呼吸も浅くなってしまいます。
僧帽筋が盛り上がることで、見た目もよくないですし、体調にもさまざまな不調が出やすくなってしまいますね。
僧帽筋の盛り上がりをなくすストレッチ
僧帽筋が凝り固まって盛り上がってしまうと、さまざまな体の不調が出てしまい、生活に支障をきたすこともあります。
僧帽筋がカチカチになってしまうとなかなか元に戻すことができません。
筋膜リリースのサロンなどに定期的に通うのもオススメですが、家で毎日ストレッチをして僧帽筋の盛り上がりをなくす方法を紹介します。
肩回し
- 両肘を肩より上で曲げて指を肩につけます。
- 息を吐きながら大きく肩を前回し→後ろ回しします。
肩甲骨がくっつくイメージをしながら背骨と一緒に肩を回すのがコツです。
首伸ばし
- 姿勢を伸ばして左の側頭部を右手でおさえて気持ちい程度に右側に倒して10秒間キープします。
- 反対側も同じように右の側頭部を左手でおさえて左側に倒して10秒間キープします。
倒しすぎると首を痛めてしまう場合もありますので、あくまでも気持ちい程度で倒してくださいね。
腕伸ばし
- あぐらをかいて背中を丸め息を吐きながら腕を伸ばして肩甲骨が広がるような気持ちでまっすぐ伸ばします
- 息を吸いながら胸を張って息を吐きながら腕を肩甲骨がくっつくような気持ちで背中に引きます
きちんと深呼吸しながら伸ばすようにしましょう。
僧帽筋はなぜ盛り上がりやすくなるのかまとめ
最近の僧帽筋が盛り上がってる人の共通点は、デスクワークなどで長時間同じ姿勢(しかも猫背)で筋肉がガチガチの状態の人が多い印象です。
僧帽筋が硬くなって盛り上がってしまうと、見た目も悪くなりさまざまな体の不調につながってしまいます。
普段からストレッチをして僧帽筋を柔らかくしておくと肩こりや頭痛、猫背などの姿勢の悪さにならずオススメです。
しかし、凝り固まってしまって家でのストレッチではほぐすことができないというときは、リンパマッサージや整体、鍼治療などで僧帽筋をほぐしてもらうといいでしょう。
僧帽筋が盛り上がってしまう前に日ごろからストレッチなどをして体の不調のない快適な生活を送ってくださいね。