田舎とかでしたら、よく軒下に干し柿を吊るしているのをよく見かけますね。
私の祖母も農家だったので、寒い季節になるとよく見かけました。
でもそれだと恥ずかしかったり、カラスや虫に食べられる恐れがあるので、なべるく室内で干したいですよね。
干し柿は下準備と干し方によってカビが生えたり、味も違います。
今回は、室内での干し柿の作り方やタイミング、焼酎はアルコールスプレーの霧吹きでも大丈夫なのか、白い粉はカビなのか、れいな干し柿の作り方を紹介していきたいと思います。
昔から普通に食べていた干し柿をスーパーで見かけたのですが、買おうとすると結構高いのにびっくりしました。
室内で焼酎を使った干し柿の作り方や注意点
干し柿は軒先で吊るして作るイメージが強いですが、室内でも干し柿を作れます。
室内で干し柿を作るときに注意しなければならないことは、室内の湿度に気をつけながら、カビが生えないように毎日チェックすることです。
室内はどうしても湿度が高くなりがちですので、カビができる原因にもなります。
干し柿を吊るしている場所に除湿機をかけておくとカビも生えにくいでしょう。
焼酎を使った干し柿の作り方
焼酎の種類はたくさんありますが、どれを使っても大丈夫です。
焼酎はアルコールの度数が高いので、カビ防止や殺菌してくれてとても便利です。
【準備するもの】
- 柿(渋柿の方がより甘さが増します)
- 焼酎
- ボウル(食品用に使う深さのある物だったらOK)
- ひも(ビニールひもやタコ糸など)
- 物干しスタンドやハンガーなど柿を吊るせつもの
【作り方】
- 柿の皮をむく(へたは切り落とさないように注意してください)
- むいた柿のへたの部分をひもで結ぶ
- ボウルの中に焼酎を入れ、ひもで結んだ柿をつける(くぐらせる程度でいいですが全体的につくようにしてください)
- 物干しスタンドやハンガーに柿がくっつかないように吊るして日当たりが良く、風通しのいい場所に置いて干す
- 3日~5日くらいして柿の周りが固くなっていたらやさしくもみほぐす(毎日するとより甘みが出てきます)
- 1週間~2週間ほど干してお好みの固さになれば完成
作り方は簡単ですよね。
湿度が多いとカビが生えやすくなってしまうので、毎日カビが生えていないかをチェックしましょう。
黒いカビが生えていたというときは、焼酎をキッチンペーパーなどに含ませたもので優しく拭き取ってみてください。
黒カビは根が深くありませんので、取れればそのまま干して大丈夫ですよ。
もし、白いカビが生えていたら、その干し柿は処分した方がいいです。
白カビは根が深いので、表面だけ取れても中にまで菌が入り込んでしまっている可能性がありますので、注意して下さね。
アルコールスプレーではなく焼酎の霧吹き
渋柿は渋抜きして干し柿を作る場合もあり、消毒用のアルコールスプレーで渋抜きをするとより甘くなるといわれています。
渋柿の渋さの成分のタンニンを、アルコールによって不溶性に変化して渋さをなくしてくれるのです。
しかし、消毒用アルコールスプレーやエタノールは食用ではないので、オススメしません。
もしスプレーで吹きかける場合は、焼酎をスプレーで吹きかけるほうがいいですね。
白い粉は大丈夫?
干し柿に白い粉がついていますよね。
「これってもしかしてカビ?」
と勘違いする方も多いですが、白い粉とカビの見分け方って難しいですよね。
白い粉は柿霜(しそう)といって、柿の実の糖分が結晶化したもので、全体的に柿霜がついていると甘くておいしい証拠です。
白カビは、ふわふわした毛のようになっていて、斑点のようにぷつぷつとしています。
白い粉の柿霜とカビを間違えないようにしてくださいね。
キレイな干し柿の作り方
キレイな干し柿を作るには、天気のいい日に作り始める方がいいです。
雨の日など湿気が多いのもカビの原因になりますので、雨が降りそうだな、と思ったら濡れないように注意してください。
皮をむいたあと、そのまま干すと雑菌がついていますので、焼酎か沸騰したお湯にくぐらせてください。
柿がやわらかくなって、やさしく揉む作業を繰り返すのが甘くなるコツ。
素手で揉むと細菌がついたりしてカビの原因になる場合もありますので、ビニール手袋などをつけて揉んであげる方がいいでしょう。
もし外で干す場合はカラスなどが狙ってきますので、吊るしている柿を干し網用のネットに干し方を変えるといいですね。
このときも、柿同士がくっつかないように置いておくようにしてください。
干し柿を作るには、手間がかかりますが、毎日の手間をかける作業がキレイでおいしい干し柿を作るコツですね。
焼酎を使った室内での干し柿の作り方まとめ
室内で干し柿を作るときは室内の湿度、毎日のチェックが大事ですね。
焼酎での消毒も重要になってきます。
昔は田舎の祖母の家に行くと、必ずと言っていいほどあった干し柿ですが、スーパーなどで買おうとすると高い値段にびっくりしますよね。
家で手作りをすれば、常温保存だと2~3日しか持ちませんが、冷蔵庫保存しておくと2ヶ月ほど持ちます。
柿には二日酔いにいいといわれていて、干し柿を食べると気分が良くなるといわれています。
自分好みのおいしい干し柿を家で作ってみてくださいね。