初めて会った方や、知り合って間もない方との「コミュニケーションが取りづらい」「距離を感じる」「話が弾まない」などと思った事はありませんか?
もしかしたら、自分自身の話し方に問題があるのかも?と気になります。
マスク生活が増えた中でお互いの表情が見えにくく、より一層声の力が必要となります。
人とのコミュニケーション・会話にはたくさんのポイントがありますが、今回は話す時の『抑揚』について
- 声の抑揚、トーンが一定で変わらない、気持ちが乗らない原因
- 会話が棒読みになっている人の特徴
- 聞いている人からどう思われている?
- 抑揚、気持ちを入れる練習
に分けて説明していきます。
声に抑揚がない、トーンが一定で変わらない原因
声に抑揚が無い方は、口しか動いていない方が多いと思います。
是非、表情・ボディランゲージを大袈裟だと思うほどやってみてください。
また、何を伝えたいのかを意識して、その部分だけでも 声を張ったり、強く読んだり、ゆっくり読んだり、間をとってみたりなど、工夫するといいでしょう。
気持ちが乗らない原因として、話す内容に対してネガティブな感情を持っているからだと思われます。
しかし、どんな事でも楽しく喋るというのはとても大変です。
つまらない内容でも相手に悟られないように徹しましょう。
その為には目尻を下げ、口角を上げたまま話すとトーンも変化しやすくなります。
会話が棒読みになってる人の特徴
棒読みになっている方の特徴として
- 表情が硬い
- 声が小さい
- 身振りが小さい
- 話す事に意識がいっている
以上の4つを紹介していきます。
表情が硬い
会話が棒読みになっている方は、口だけが動いている方が多いです。
笑顔を作っていても、「目が笑っていない」などと言われた経験は無いでしょうか?
「声」は喉だけで発声するのではなく、顔全体または全身で発声すると思ってください。
びっくりして、大きな声で「え?!」と言う時は目を大きく開けたり、体が動きます。
また、お腹がよじれる程面白い事があった時には、お腹に力を入れて、大きく口を開けて笑いますよね。
きっと無意識で出来ている事も、『誰かに話す』という意識がつくことで制限されている方が多いのでは無いでしょうか。
声が小さく一定に聞こえる
抑揚を付けて話す際には、呼吸は一定のリズムではありません。
強調したい所の前では1呼吸したり、その部分を強く読んだり、ゆっくり読んだりします。
よって自然と聞き取りやすいボリュームにまで声の大きさが出てきます。
抑揚が無い方は淡々と一気に話す方が多く「ボソボソ」っと話されている印象です。
ボディランゲージなどの身振りが無い、小さい
感情をあらわにする際には、全身での身振り手振りも大切です。
声に抑揚がない(感情が乗っていない)のであればまずは、体から表現してみてください。
これは電話口であっても有効です。
電話では相手の姿が見えませんが、体を動かしながら喋ることで、呼吸・会話のテンポ・間のとり方に変化がでてきます。
話す事に意識しすぎて声に気持ちが乗らない
会話やスピーチする上で、『抑揚』に悩まされている方は是非、意識して頂きたいのが 「話す」では無く「伝える」ということです。
何を伝えたいのか、どのように受け取って欲しいのかを是非考えてみてみてください。
例えば説明書を読み上げる時、「話す」ことに意識がある方は、だらだらっと全文を読むでしょう。
一方「伝える」の意識がある方は、重要な所は注目して聞いて貰うための工夫をします。
聞いてる人からはどう思われる?
抑揚がなく、淡々と話している方の印象は、よく言えば「落ち着いてる」と思われます。
でもほとんどの方は
- 無愛想
- 冷たい
- 怖そう
- 機嫌が悪そう
などのイメージを持つのではないでしょうか。
付き合いが長い相手であればそういった誤解は溶けるのですが、初対面・電話越しの印象には気をつけたほうがいいですね。
とはいえ、一度きりの相手でしたら無理する必要はありません。笑
しかしお付き合いが長くなりそうな相手なら、印象をよくしてプラスに働かせるほうがいいですね。
抑揚、気持ちを入れる練習
いきなり感情を出してください。 と言っても難しいと思います。
ですので、オススメしている練習方法は『童話の読み聞かせ』です。
小さい子供たちに飽きさせず最後まで聞いてもらえる様に、童話を読んでみてください。
例えば「桃太郎」の序盤で、川から桃が流れてきますよね。
「どんぶらこ〜どんぶらこ〜」という擬音が使われていますが、『どんな風に読んだら、大きい桃が流れてきた事を表現できるだろう』などと意識してみてください。
きっと、ゆっくり読もう。大きな声で。など人それぞれではありますが、工夫出来ると思います。
参考にする
直接対面した人でも、テレビの中の人でもOKです。
「この人話面白いな」「話がスッと入ってきてわかりやすいな」と思ったら、内容ではなく抑揚、テンポ、動作などをチェックしてみてください。
こういうときってどうしても内容に集中してしまいがちですが、内容以外に目を向けると何か気づくことがあるかもしれません。
抑揚がない原因まとめ
抑揚が無いと思うと、話し方自体が悪いと思ってしまうかもしれません。
もちろん話し方もあるとは思いますが、他にも大きさ、表情、動作が原因であることもあります。
しかし逆に言うと、話し方以外でもある程度カバーが出来るということも言えますね。
話し方一つでその人の印象はガラリと変わります。
抑揚ある話し方は、伝える力も強くなりコミュニケーションやビジネスにおいてとても重要視されています。
「話す」では無く「伝える」を意識してみましょう。
少しの意識で声に色がつき、これまでと違った雰囲気での会話を楽しむことが出来ますよ。