キッチンペーパーやクッキングシートの落し蓋をすると「溶けた!」という人も多いです。
また、溶けたときに有害なんじゃないかと不安になりますよね。
キッチンペーパーやクッキングシート以外でちょうどいい落し蓋がないときでも、家にあるもので代用できます。
今回は、落し蓋にするキッチンペーパーの素材や作り方、注意点などキッチンペーパーで落し蓋を使うとどうなるのか紹介していきたいと思います。
落し蓋にキッチンペーパーを使うと溶ける?
長時間キッチンペーパーを落し蓋として上に乗せておくと、溶けてしまいそうで心配ですよね。
「普段使っているキッチンペーパーだったら一緒なんじゃないかな」と思って、キッチンペーパーの素材を確認せずに落し蓋に使ってしまうと、溶けてしまう素材もあります。
キッチンペーパーにもパルプタイプのキッチンタオルと、不燃織りタイプのクッキングペーパーがあります。
落し蓋に使うのはクッキングペーパーにしましょう。
素材が違うので、注意してくださいね。
クッキングペーパーは溶けませんが、キッチンタオルは溶けてしまうんです。
キッチンペーパーは溶けると有害?体に悪いのか
以前、キッチンペーパーなどの紙製品から有害な物質が検出されたと話題になったことがあります。
再生紙で作られたものは発がん性物質が含まれているともいわれていました。
結果として、人体に直接影響を及ぼす濃度ではないとみられるということでしたので、あまり敏感になりすぎなくてもいいのではないかと思います。
料理教室などでも落し蓋にキッチンペーパーを使うくらいなので、それでも気になる方は市販の落し蓋を使われるといいと思います。
溶けるパターンと溶けないパターン
キッチンペーパーには、パルプタイプのキッチンタオルと、不燃織りタイプのクッキングペーパーがあると先ほど紹介しましたが、それぞれ素材が違うのを知っていますか?
キッチンタオルは溶けてしまう
落し蓋に使うと溶けてしまうのはキッチンタオルです。
キッチンタオルはでこぼこしたエンボス加工のパルプタイプのもので作られています。
パルプタイプは食物繊維から作られています。
値段もお手軽に買えますし、ロールタイプで量も多いので、普段キッチンタオルをつかっている人も多いと思います。
ですが、不燃織りのクッキングペーパーより薄い素材になっています。
煮物などを沸騰させたり、油などの高熱なものには弱く、熱や水分などで柔らかくなった部分から破れたり、溶けてしまう可能性があります。
落し蓋ならクッキングペーパー
クッキングペーパーは不燃織りタイプです。
不燃織りタイプは、不織布を熱や機械などで接着したもののことをいいます。
値段はキッチンタオルに比べるとちょっとお高めですが、強度もあり、熱にも強くしっかりと作られていますので、落し蓋に使うのであれば、溶ける心配もなく使えますので、不燃織りのタイプのキッチンペーパーをオススメします。
いざ落し蓋が必要な時にパルプタイプのキッチンタオルしかない!というときは、何枚か重ねて強度を増してあげるといいですよ。
このとき強火で煮込まずに、弱火でゆっくり煮込みましょう。
キッチンペーパーの落し蓋の作り方や注意点
四角い鍋を使って煮物をするときは、キッチンペーパーを二重にして何か所か切り込みを入れ、そのまま具材の上に置くだけでいいですよ。
丸い鍋を使うときは、角をとって丸くしてあげるといいですね。
- まずキッチンペーパーを四つ折りにする
- 角を合わせて2回織ると扇形になる
- 使う鍋の半径に合わせ、端っこを切り落とす
- 尖った先のほうと折ったほう2か所に切り込みを入れる
- 鍋の中の具材の上に乗せる
キッチンペーパーに切り込みを入れると、鍋がぼこぼこしたときに落し蓋が浮かずにすみますよ。
ポイントは鍋の大きさに合わせて落し蓋を作ってあげることですね。
鍋より大きいと火が引火してしまう場合もありますので、注意しましょう。
アルミホイルやお皿も落し蓋の代用に!
落し蓋としてほかにもクッキングシートやアルミホイル、お皿などでも落し蓋の代用ができます。
クッキングシートやアルミホイルもキッチンペーパーと同じように形を作って、中心を切って蒸気が出やすいように穴をあけるようにしましょう。
アルミホイルの場合は、丸く形を整えてあげてもいいと思います。
私は急いでいるときはこの方法で丸くして、中心を手で切ったりしています。
バタバタしているとき、アルミホイルだとハサミをつかわずに素早く切ることができるので便利ですね。
ただし、アルミホイルは鉄やステンレス製の鍋で落し蓋に使用すると穴が開くことがありますので、長時間煮込むときはやめた方がいいかもしれません。
アルミが少し溶けても健康な人には無害だと言われていますが、心配であれば別のもので落し蓋をしてください。
また、お皿でも落し蓋の代用はできますが、重さがあるお皿だと具材がつぶれてしまう可能性もあり、お皿を上げるときにとても熱くなっているのでやけどをしないように注意しましょう。
キッチンペーパーを落し蓋にすると溶けるのかまとめ
煮物を作ろうとして落し蓋がない!というときはキッチンペーパーを落し蓋に代用して使うと、そのまま捨てることができるので洗う必要もなく便利です。
キッチンペーパーは吸水性にすぐれているので落し蓋にすることでアクを吸ってくれ、わざわざお玉でアクをすくう手間も省けます。
また、魚や肉の臭みも吸収してくれ、おいしく食べることができます。
時間短縮にもなり、おいしく食べれるとなれば、キッチンペーパーを落し蓋にして料理をしてみる価値はあるのではないでしょうか。