以前はベジタリアンやヴィーガンというと海外の方が多いという印象でしたが、最近では日本でも浸透してきていますよね。
でも最近はこだわりが強すぎてヴィーガンの人がうざいなんて声もあります。
そもそもヴィーガンとは何なのか、ベジタリアンとはどう違うのかというと、大きな意味での「菜食主義」を表すベジタリアンの中の一種にヴィーガンという主義が含まれているということです。
ベジタリアンという大きなくくりの中には乳製品や卵は食べるという主義のものもありますが、ヴィーガンは完全菜食主義で植物性食品しか口にしません。
そんなヴィーガンの人たちですが、周りにいるとちょっと付き合いにくい…という声があるのも事実ですよね。
今回は、一体なぜヴィーガンの人たちは周囲から面倒くさがられてしまうのか、付き合い方について紹介します。
ヴィーガンがなぜうざいのか
世間的にちょっとうざいと思われがちなヴィーガンですが、具体的にどんなところがそう思われてしまうのでしょう。
いくつかご紹介します。
周りに自分の主義や思想を押し付ける
ヴィーガンの方は自分が健康になりたいと考えている方や動物愛護の観点や環境保護への観点からその主義になったという人など、理由は様々ですが自分の思想のようなものをしっかり持っている方が多いです。
そのため、自分の考えを周りにも知ってもらいたい!という気持ちが強い人も一定数おられます。
しかし日本でいくらヴィーガンが浸透してきたといっても、大多数の人はお肉も魚もチーズも卵も食べるし牛乳だって飲みますよね。
そんな「普通の食事」をしている人たちに向かって「あなたもヴィーガンになった方がいいよ」「動物がかわいそう」などと強めにヴィーガンになることをすすめたりする人もいるようです。
それが仲の良い友達や会社の先輩などだったら…はっきり断るのも申し訳ない気がするし、人間関係が微妙なものになってしまったりしますよね。
一緒に食事をするのが大変
ヴィーガンの人と食事に行こうとすると、まずヴィーガン対応のレストランなどを探さないといけません。
普通のレストランでもよいのですが、こちらはお肉を食べたいのに、お肉を見ると食事ができないというヴィーガンの方もおられるようなので、結局非ヴィーガンがヴィーガンに合わせる形になってしまうこともしばしばあるようです。
自分で食べに行く場所を探せる場合はまだいいのですが、パックツアーの旅行などでの食事の時などは「あれもこれも食べられない!」となってしまうこともあり、周囲は困惑してしまいます。
ヴィーガンの迷惑行為
とはいえ個人的な主義でヴィーガンになるのは自由ですし決して悪いことではありません。
しかし思いが強すぎて迷惑行為に出てしまう過激なヴィーガンがいるのも事実です。
実際にどんなことがあったのか調べてみました。
肉フェスなどのイベント時のデモ
現在はコロナ禍なので行われていないこういったお肉のイベントの際、過激なヴィーガンが会場に現れ、動物をと殺する過程のパネルや「動物を殺してほしいですか」などといったメッセージの書いたパネルを設置するなどしました。
イベントを楽しみにしていた人からすると気分が台無しですよね。
自分の主義主張はそれでいいと思うのですが、見ず知らずのひとに考えを押し付けるのはやはり迷惑なのではないでしょうか。
SNSなどで動物の残酷な動画を流す
Instagramなどを見ているとたまにおすすめのところにぎょっとするような動物の残酷な動画が出てきた経験はありませんか?
食用にされる動物たちの残酷な現実を知ってください、というような内容のものが多いのですが、正直怖いです。
動物を護りたいという気持ちが行き過ぎていると感じてしまう方も。
子どもにもヴィーガン食を食べさせる
一般的に親がヴィーガンだとその子どももヴィーガンとしての食事をとることになります。
しかし成長期で食べ盛りの子どもに植物性の栄養だけではやはりすこし足りないのではないでしょうか。
実際に学校の給食なども食べられなかったりするので周りから浮いてしまうことも。
親は生まれた時からヴィーガンではなかったのにもかかわらず、自分の子どもにそれを強要するのは違うのではないかなと思ってしまいますね。
意外とこういう食べ物、飲み物もNG
ベジタリアンの一種であるヴィーガンは完全菜食主義です。
そのためかなり食べられるものが限られてきます。
お肉や魚などを食べないというのはもちろんですが、ほかにはどんなものがNGなのか見ていきます。
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)
- 生パスタ(卵が使用してあるため)
- 味噌汁やコンソメスープなど出汁がきいた汁物(カツオだしやブイヨンが動物性のため)
- はちみつ(蜂の体内で加工されているため動物性という分類になっている)
このほかにも、野菜や穀物を原材料としていても、加工の過程で動物性の食品や動物性油脂が使用してあるものは食べられません。
ドレッシングなども材料によっては食べられないものがあるということです。
かなり厳しい印象ですね。
ヴィーガンの友人や恋人の接し方
では実際に周囲の人がヴィーガンだった場合はどのようにかかわっていけばいいのでしょう。
恋人でも友人でもまずはその考え方を否定しないということが大切です。
より親密な恋人の場合は、食事を一緒にとる場面も多いかもしれません。
そんな時は、お互いの考え方を理解し、相手にはヴィーガン料理を作ってもらい、肉や魚は自分で調理するなど、担当を分けると比較的うまくいくこともあるようです。
友人の場合も一緒に食事をする場合はお互いの考えを理解し、歩み寄ることが大切だといえるでしょう。
あなたはヴィーガンだけど私は違う、という意思を相手にもはっきり伝えるほうがうまくいくかもしれません。
宗教や政治の話などにもあてはまりますが、お互いの考えに口出ししないということも大切です。
まとめ
完全菜食主義のヴィーガンは、お肉や魚だけでなく乳製品やはちみつなど様々なものを食べることができません。
そのため一般の人たちからするとちょっと面倒な人たちとみられてしまうことも多いといわれています。
動物愛護や環境保全など、確固たる思想を持ってヴィーガンになっている人も多く、中には思想が極端だったり、肉食している人を悪者扱いするなど過激な人がいるのも事実です。
もし周囲の親しい人がヴィーガンだった場合は、その人の考え方も否定することなく、「自分は違う」という主張もはっきりと伝えることが大切です。
お互いの主義主張を認め合い、できる範囲で歩み寄るということが大切になるのではないでしょうか。