中学校は小学校に比べると3年間と短い期間です。
ついこの前小学校を卒業して中学生になったのに、もう卒業!?とそのスピードの速さに驚いておられる親御さんも多いのではないでしょうか。
中学生は短いながらも思春期や反抗期と重なることもあり、親御さんとしても色々戸惑ったり迷ったりしながら子育てする時期だと思います。
中学校の担任の先生や部活動の顧問の先生も、そんな心身ともに揺れ動く多感な時期の子どもたちとの距離を見ながら、寄り添ったり、少し離れて指導してみたりと工夫されながら毎日子どもたちと向き合っておられます。
また、中学生になると部活や受験を見据えた勉強、進路指導なども入ってくるため、先生たちは本当に忙しく子どもたちのために動いてくれました。
このようにいろいろな意味でたくさんお世話になった先生方に卒業の感謝の手紙やメッセージカードを送るときはどのように書いたらいいのか、例文も交えて書き方を紹介していきます。
保護者から中学校の担任の先生のメッセージや手紙の書き方
感謝の手紙と言っても、メッセージカードに一言二言書くような軽いものから、便せんにしたためるかっちりしたものまで様々な形態があります。
今回はこの2種類について解説していこうと思います。
メッセージカード
メッセージカードは小さいものが多く、そんなにたくさん文章が書けません。
ですので、特にお世話になったポイントや心に残っている指導などに絞って書くのが良いと思います。
もちろん感謝の気持ちは忘れずに伝えてくださいね。
手紙
逆に色々書きたいことが多すぎて、メッセージカードでは足りない!という方はしっかりと便せんと封筒を使って気持ちを伝えましょう。
100均などで売っているシンプルなレターセットなどでも良いと思います。
しかしいくら伝えたいことがたくさんあると言っても、便せんに5枚も6枚もびっしりと書くとさすがに先生も読むのが大変ですし、全部読み切れないという可能性もあります。
ですので、枚数は大体1枚~多くても3枚程度が良いのではないでしょうか。
こちらももちろん先生への感謝の気持ち、心に残るエピソード、子どもが先生のことをこんな風に言っていた(もちろんポジティブなことで)など、親御さんしか知らないようなことをちらりと伝えても、先生は嬉しいかもしれませんね。
子どもは学校と家では見せる顔が全然違っていたりするので、先生にとってはそのギャップも興味深くおもしろいと思います。
先生への感謝の言葉を添えたメッセージや手紙の例文
ここからは、いくつか例文を紹介していきますね。
メッセージカード
○○先生へ
中学校3年生の1年間、大変お世話になりました。
勉強が苦手で、進路のことなどなかなか真剣に考えられなかったわが子ですが、立派に高校にも合格し、親としてもとても頼もしく思っています。
親身になって進路の相談に乗って下さったこと、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。
手紙
朝夕はまだ冷え込みますが、一雨ごとに暖かさを増してくる季節になりました。
○○先生には、中学校3年生の一年間、大変お世話になり感謝いたしております。
本人が思春期ということもあり、小学生のころに比べると家でもあまりいろいろなことを話してくれなくなったり、反抗的な態度をとったりすることが増え、親である私とぶつかることも多くなりました。
正直戸惑うことも多く、親子で悩み苦しんでいた時期でした。
そんな中、先生には部活のこと、進路のこと、友達関係のことなど相談に乗っていただいていたようですね。
本当に温かく色々なことを親身に考えて下さり、先生のことをとても信頼しているようでした。
今日先生とこんなこと話したよ、とたまにぽつぽつと話してくれる言葉がとてもうれしかったことを覚えています。
また、△△はずっと数学が苦手だったのですが、先生に数学を教えていただくようになってから興味が出たようで、今までより一生懸命取り組むようになり、テストの点数も上がりました。
ひとえに先生のひたむきなご指導によるものだと思っております。
おかげさまで無事志望校にも合格し、春からは高校生になります。
今まで先生と培ってきた経験がきっと彼(彼女)のなかで生き、たくましく高校生活を送れると信じています。
1年間、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、○○先生の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
顧問の先生へのメッセージ
中学になると、部活の顧問の先生にもお世話になる機会が多いですね。
担任の先生、またはそれ以上に付き合いが深くなることもあります。
そんな顧問の先生にも感謝の気持ちを込めてメッセージを送ると良いかもしれません。
頬を伝わる風が和らぎ、日ごとに春めいてきました。
○○先生には、吹奏楽部の顧問として3年間ご指導いただき、心より感謝いたしております。
多感な時期、部活の仲間とのトラブルや人間関係の複雑さもあり、辞めたいという弱音を吐いたりしたこともありました。
しかし、先生に色々と親身にご相談に乗っていただいたり、咤激励していただいたことで、何とか3年間やりぬくことができ、人間として一回り成長できたのではないかと思っております。
皆で一つのものを作り上げる難しさ、そしてそれが形になったときの達成感や感動は他の活動では得ることができなかった大変大きな成果だと思っております。
本人もこの部活を通して1つのことをやりぬく大切さに気が付いたようで、○○先生が顧問で良かったと先日も話しておりました。
高校生になっても、まだまだいろいろな試練が待ち受けていることと思います。
しかし、この部活で学んだ粘り強い心をもって、どんなことにも積極的に取り組み、より一層成長していけると信じています。
最後になりましたが、先生にはお体をくれぐれも大切に、ますますご活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
まとめ
- 中学校の先生は勉強だけでなく進路や人間関係など色々な面でお世話になるのでそれに対する感謝を!
- しっかり書きたいときは便せん、あまりたくさん書けないな…という人はメッセージカードでも◎
- 部活の顧問の先生は担任と同じくらい深い付き合いになる場合も。こちらにもメッセージを忘れずに!