家中の掃除や虫よけができるといわれ、特に夏には大活躍してくれるハッカ油。
玄関やトイレなどの消臭効果もありますので、家中のお掃除や庭にまくのにも使えるのは便利です。
また、スズメバチやダニ、虫よけのスプレーを自分で作っている人も多いですね。
私自身アロマテラピーの資格を持っていて、いろんなアロマオイルをブレンドしてマッサージしたり、加湿器に入れてリラックス効果に活用しています。
アロマオイルはお値段も高めなのですが、ハッカ油はドラッグストアでも見かけ、手ごろなお値段なのでこちらもよく使っています。
とても便利なハッカ油にも、逆効果や危険なときもあるデメリットもあります。
今回は、ハッカ油を使うにあたってのデメリットや、逆にハッカ油に寄ってくる虫、マスクにハッカ油を使用するときの注意点などを紹介していきたいと思います。
ハッカ油のデメリット
ハッカの有効成分が血行促進や鎮痛、鎮静、抗うつ作用もあるといわれ、身体にもリラックス効果をもたらしてくれます。
ハッカ油は人には無害ですが、デメリットもあります。
プラスチックの種類によっては溶かしてしまう
ハッカ油スプレーを作るときは以下です。
- ハッカ油
- 無水エタノール
- 精製水
を混ぜて作ります。
ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かし、無水エタノールはポリエチレンテレフタレート(PET)を溶かしてしまう性質があります。
プラスチックでもポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)は大丈夫なので、容器を選ぶときは製品の材質を調べてから入れるようにしましょう。
ガラス容器だと溶ける心配もないのでオススメです。
一部の動物には有害になる
人や犬はハッカ油に含まれる植物性脂溶性化学物質を体内で分解することができるので無害なのですが、猫や小動物、鳥などは分解することができないので、体内に入ると有害な物質に変化してしまい、肝機能の低下につながってしまいます。
分解することができない動物を飼っている人は家の掃除に使うことをオススメしません。
清涼感はあるが体温を下げるものではない
暑い夏にハッカ油スプレーをかけて風が吹いたりすると冷たさを感じることができるので、体温が下がったと勘違いすることもあるかと思います。
これは脳が冷たいと錯覚し体に信号を送るため、暑さを感じなくなったような気がするんです。
あくまで、清涼感を感じるものであって体温を下げるわけではありません。
水分補給をしっかりしないと熱中症にもつながってしまいます。
ハッカ油は便利なアイテムですが、使い方を間違えると危険を及ぼしてしまうこともありますので、注意して使うようにしましょう。
逆効果?ハッカ油は虫が寄ってくるのか
ハッカ油は蚊やゴキブリ、クモ、カメムシ、ダニなどいろんな虫に対して効果がありますが、「シバンムシ」には逆効果だと聞きます。
シバンムシは、食品の粉もの(小麦粉やパスタなど)、お菓子、香辛料などの古くなった食品、ペットフード、畳、本、家具など家にあるものが大好物。
人体には無害ですが、いると気持ちのいいものではありませんね。
このシバンムシ、ミント系の香りにも寄ってきます。
こういったときは、ハッカ油とヒバ油を混ぜたスプレーを作ってシバンムシを寄せ付けないようにすることができます。
ヒバ油はヒバの木から抽出された天然の油ですが、防虫、防カビ効果もあり歴史的な建造物にも防虫対策に使われているようです。
ハッカ油とヒバ油を混ぜてスプレーするとあらゆる虫を寄せ付けなくなります。
マスクにハッカ油は危険?
予防のために1年中マスクが手放せなくなって、暑い夏の季節にマスクをするのも息苦しかったりします。
そこで、ハッカ油スプレーを吹きかけるとミントの香りとスーッとした清涼感が気分を変えてくれるのですが、マスクにハッカ油をかけると危険だと聞きます。
先ほどもお伝えしましたが、動物によっては有害な物質になりますので、動物がたくさんいる場所ではなるべく使わないようにしたいですね。
ハッカ油は食品添加物の表示があるものを使うと口の中に入れても問題ないので、食品添加物の表示があるものを選びましょう。
私自身ハッカ油スプレーをマスクに吹きかけていますが、今のところトラブルはないですね。
しかし、ハッカ油スプレーを作るときハッカ油を多めに入れたり、かけすぎたりすると肌のトラブルの原因になりますし、目にかかるととても痛いので、マスクをつける前にマスクの外側のあごの部分に吹きかけるのがオススメです。
1回吹きかけておくと数時間は香りが持続しますので、かけすぎないようにしましょう。
庭にまくとどうなる?
ハッカ油はスプレーにして庭にまくとハチを寄せ付けない効果があります。
スズメバチなどはは嗅覚がとても鋭いので、香りにも敏感な生き物です。
ハッカの香りが苦手なので、ハッカ油スプレーを庭に吹きかけておくとハチ予防になります。
逆に甘い香りは寄ってくるので注意。
庭をガーデニングしている方で、市販で売っている虫よけスプレーを吹きかけるのはちょっとイヤだな、というときは人体にも影響のないハッカ油スプレーがオススメです。
しかし、ハチが巣を作っていたり、大量発生しているときはスプレーをしているときに刺されるといけないので、きちんと駆除をしてくださいね。
ハッカ油の基本的な使い方
ハッカ油は散布したり、食用なら体内に取り入れたりすることが出来ます。
それぞれの使い方を紹介します。
ハッカ油スプレー
マスクに吹きかけると、口臭効果や暑い季節にもさわやかな香りで息苦しさをおさえられます。
食品添加物のものを使ってスプレーを作りましょう。
また消臭効果、抗菌に玄関に吹きかけたり、靴にかけるといいですね。
虫よけスプレーを作るときは、天然成分のハッカ油を使って子供にも安全に使えます。
掃除
バケツの水の中にハッカ油を何滴か入れて床のお掃除をすると、抗菌効果もあり、部屋の中もさわやかな香りでスッキリします。
また、水まわりのお掃除にもハッカ油を使うと消臭効果でニオイもスッキリしますよ。
ハッカ水
マウスウォッシュの代用やドリンクに入れてもいいですね。
200㎖に1滴入れてうがいをするとマウスウォッシュの代用になります。
あまた、暑い夏にドリンクの中に1滴入れてさわやかさを味わうのもオススメです。
この時も食品添加物の表示があるものを使うようにしましょう。
ハッカ油はいろんな使い方があります。
入れすぎると逆にきつく感じますので、初めは少量から自分の好みの量で調節するといいですね。
布団でダニには効く?
ダニ対策に薬剤のダニスプレーなどもありますが、小さなお子さんがいるところなどは特に刺激が強いものを使いたくないと思いますよね。
ハッカ油の香りはいろんな虫に効果がありますが、ダニを寄せ付けない効果もあります。
洗濯した枕や布団を干したあとにハッカ油スプレーをかけておけばダニ対策になりますし、寝るときもリラックス効果もあって一石二鳥ですね。
ハッカ油とヒバ油スプレーの作り方(100㎖分)
- ハッカ油 5~10滴
- ヒバ油 5~10滴
- 無水エタノール 10㎖
- 精製水 90㎖
混ぜるだけで簡単にできます。
虫よけスプレーとしてはもちろん、カーテンやゴミ箱など虫が繁殖しやすい場所、玄関、部屋の隙間や押し入れやクローゼットの中など、どの場所でも効果的です。
ハッカ油は虫が寄ってくるのかまとめ
虫よけ効果や殺菌、抗菌作用などたくさんのメリットがありますが、猫や小動物を飼っているおうちでは、注意して使わなければなりません。
ハッカ油は天然成分のものなので人に無害ではありますが、トラブルを起こさないためにもきちんとハッカ油を使うようにしましょう。
また、そのまま使うとかなり刺激が強くヒリヒリしますし、肌が弱い方には肌荒れをおこしたりもするので、薄めて使うのがポイントです。
ハッカ油のメリット、デメリットをよく知って快適な生活を送ってくださいね。