熱帯魚や水草を育てていると、どうしても苔が生えるのがつきもの。
私も熱帯魚を飼ってアクアリウムを楽しんでいる一人ですが、水槽に苔がついていると見ているだけできれいな熱帯魚に癒されますね。
それと同時に、苔取りに必死になって掃除している自分がいます。笑
苔がついていない水槽はとても気持ちが良くて、ずーっと観ていられますよね。
この癒しの時間が欲しくて、これまで水槽の苔が生えないようにいろんな対策をしてきました。
今回は、水槽の苔が生えないようにする方法や、苔を除去する掃除方法や防止、苔がなぜ生えるのかなど紹介していきたいと思います。
水槽の苔が生えないようにする対策
水槽の掃除をしてもしばらくするとまた生えてくる苔。
水槽の中に栄養分がたくさんあるほど苔が生えやすくなるんですよね。
この栄養分を減らすことが苔を生えにくくするポイントなんです。
そのためには、成長が早い水草を植えると水草が栄養分を吸収してくれるんです。
水草にもいろんな種類がありますが、その中でも成長が早い水草を紹介します。
マツモ
水草の中でもとても成長が早いマツモ。
特に夏場など水温が上がる時期は栄養分をよく吸収してくれます。
このマツモ、とても成長が早いので、結構な頻度でトリミングをしなければなりません。
値段もわりと安価で買えますので、トリミングをする時間がある人にはオススメの水草です。
ミクロソリウム
ミクロソリウムは成長は遅いですが、葉が大きいので栄養分をたくさん吸収してくれます。
流木などに活着させると水槽の中もおしゃれになりますね。
成長が遅いのでアクアリウム初心者やトリミングする時間がなく忙しい人にオススメの水草です。
アナカリス
アナカリスは成長が早く、丈夫な水草です。
茎から根が伸びて水槽の中の増えすぎた栄養を吸収してくれるんですね。
水質を選ばないので、照明がなくても成長し、苔が付きにくい特徴があります。
水草は入れたくないという人には、栄養分を吸収してくれる活性炭などの吸着剤と使うのがオススメです。
吸着剤は、苔だけでなく、ニオイ予防や水の濁りを解消させてくれる効果がありますよ。
また、掃除をしてくれる魚たちを一緒に入れるのも対策のひとつです。
私は、苔対策にヤマトヌマエビとオトシンクルスを飼っています。
苔が完全に生えなくなるわけではありませんが、それぞれ苔をお掃除してくれますよ。
水槽の苔掃除の方法や道具
水草や、お掃除生体のお魚たちを入れるのも苔対策のひとつですが、完全に苔を生えなくするということはできません。
水槽の苔掃除の方法をグッズとともに紹介します。
メラミンスポンジ
100均でも手軽に購入できるメラミンスポンジはおうちの水回りの掃除にも活躍してくれるので、私はいつもストックしています。
このメラミンスポンジは、水槽を傷つけず、側面にこびりついた苔をキレイに落とすことができるんです。
水槽以外にも使えるので、まとめて買うのもアリですね。
マグネットクリーナー
水槽のガラス面にくっつけて手を濡らさずに苔の汚れを落とすクリーナーです。
磁石でガラス面を挟んでくっつけているので、外側を動かせばガラス面のお掃除が簡単にできる優れモノ。
私は、普段このクリーナーを使って頻繁に苔を落としています。
ヘラ、ワイパー
スポンジで取れないしつこい苔や隙間などに生えた苔を取るのに便利なヘラです。
ブラシ
フィルターなどの管をお掃除するアイテムです。
歯ブラシやパイプ用ブラシなど、100均でも手軽に購入できますよ。
コケ除去・防止剤
道具を使って除去するのもめんどうですよね。
防止剤を使うと、そもそものコケ発生を抑止することが出来ます。
淡水用が多いですが、これは淡水、海水に使用出来るリン酸除去剤です。
まず、メラミンスポンジでガラス面にくっついた苔をしっかり拭きます。
ガラス面に汚れが残っていると水槽全体がキレイに見えませんので、拭き残しがないようにしましょう。
そのあと、水槽の隙間をヘラで掃除します。
隙間をよく見ると、結構苔が生えていますので、隙間もしっかりお掃除。
管にも苔が生えますので、外側は、スポンジで拭き、内側はブラシでキレイにします。
マグネットクリーナーがあれば、毎日手軽にガラス面をキレイにできるので、これは個人的に本当にオススメしたいです。
水槽の苔の正体や、生えるのはなぜか
水槽の中に生える苔もいろんな種類があります。
水槽の中の状態によって生える苔もさまざまなんです。
水槽の水が安定しない時期に生える苔
- 茶ゴケ
- アオミドロ
水槽の中の水が安定していないとガラス面や水草にうっすら茶色の苔(茶ゴケ)が生えます。
バクテリアが活性化して水質が安定すれば自然に消えていきますが、水替えの回数を増やして水槽の中の栄養分を除去するようにしましょう。
また、同じ時期に発生するのがアオミドロです。
アオミドロは水槽の中のバクテリアが活性化しだすと発生しやすくなります。
ヤマトヌマエビやオトシンクルスを入れると苔を食べてくれるのでオススメです。
また、水槽の中の水が安定しないうちに熱帯魚をいっぺんに入れてしまうと苔の発生の原因になりますので、熱帯魚を入れるときは、水槽の水が安定してからにしましょう。
水槽の中の栄養分が蓄積して生える苔
- 黒髭コケ
- 藍藻類
- 糸状の苔
水槽の中の栄養分が蓄積することで苔が発生するのですが、長期的に栄養分が溜まって発生するのが、黒髭コケです。
黒髭コケは水替えの頻度が足りないときにできやすい苔なんですね。
藍藻類はニオイを放つ濃い緑色をしていて、外部からの侵入で発生することが多いです。
糸状の苔は水草に産毛のようなものが糸状につき、熱帯魚を入れると発生しやすいといわれています。
このほかにもいろんな苔がありますが、水槽を立ち上げたばかりで、バクテリアが活性化するまでの間に苔が生えやすくなります。
また、熱帯魚を入れるとエサをあげますよね。
このエサの栄養分が苔を発生しやすくしてしまい、熱帯魚の数が多ければ多いほどエサの量も多くなります。
エサをやる回数が多いと苔が生える原因にもなるので、やりすぎに注意して1日に1回などにすることで、苔の発生を抑えられます。
水槽の苔が生えないようにするにはどうするかまとめ
おうちでアクアリウムを楽しむと癒されてずっと眺めていられるんですが、苔が生えていると台無しな気分になってしまいます。
そうならないためにも、苔をまめに除去して水槽をキレイにしてあげましょう。
お掃除生体のお魚たちも入れてみるといいと思います。
また、水替えのタイミングや、エサのやりすぎに注意してなるべく苔の発生を防いで素敵なアクアリウムの空間を楽しんでみてくださいね。