寒くなってくると、ヒーターはお部屋の必需品ですよね。
ヒーターにも様々な種類のものがありますが、比較的安価で手に入り、足元や脱衣所などを素早く温めてくれるカーボンヒーターをスポット暖房としてお使いの方も多いのではないでしょうか。
しかし、カーボンヒーターをつけっぱなしにしたり消し忘れたりして火事に…なんていう事故もたまに耳にしますね。
今回はカーボンヒーターの危険性や、どうしたら安全に使えるのかなどについて解説していきたいと思います。
カーボンヒーターでの火事と安全性
カーボンヒーターはファンヒーターやストーブのように直接火で温めるタイプの暖房器具ではありません。
そのため、つい油断して近くに洗濯物などの燃えやすいものを置いてしまったり、つけっぱなしにしたりということをしがちでもあります。
事故の事例としては、つけっぱなしにして外出してしまい、カーボンヒーターの前に置いていた衣類がヒーターと接触して引火し火事になったというものや、就寝時に部屋を暖めるためにカーボンヒーターをつけてそのまま寝てしまい、寝返り等で布団がヒーターと接触し出火したというものがあります。
また、引火しやすい毛布や衣類などがカーボンヒーターの輻射熱(間接的に伝わる熱)により加熱されて出火したという事例もあるようです。
比較的安全に使えるヒーターと思われがちですが、決して油断してはいけません。
外出の際や就寝時の消し忘れには十分注意が必要だといえます。
また、カーボンヒーターは空気を温めるというよりはスポット的に体を温めるのに適した暖房器具です。
そのため体の同じ部分を長時間温め続けることにより低温やけどをしてしまう危険性もあるといえます。
低温やけどは痛みを感じにくいので気づきにくく、水ぶくれなども目立ちにくいため一見軽いやけどだと思ってしまいがちです。
しかし、適切な処置をせずに放置すれば皮下組織などが壊死して重症化することもあるので、もし痛みが続くなどの症状が続く場合は速やかに病院を受診するようにしてください。
低温やけどは自分で動けない乳児や、泥酔して寝てしまった時など自分で気づいて動けない状態の人が特に危険です。
小さい子供を温かいからと言ってヒーターの近くで寝させたり、酔っているときにヒーターを付けて寝ることは避けるようにしましょう。
ヒーターをつけたまま外出してしまった
カーボンヒーターをつけたまま外出するのはとても危険です。
前述しましたが、近くに洗濯物やカーテン、ソファなどの布類や、雑誌や新聞などの紙類などがあると引火し火事になってしまうことがあるからです。
ペットのいるお家などだとうっかり倒したりしてしまうことも考えられます。
ペットがいない、ヒーターの周囲に衣類など燃えるものがない、倒れても消える機能があれば、よっぽどでない限り家事にはならないと思いますが・・・。
もし上記ひとつでも当てはまれば非常に危険なので、消しに帰ったほうがいいです。
「今」と家、どちらが大事かですよね。(アパートやマンションならなおさら・・・)
もしどうしても帰れない場合、ご近所さんや大家さんにお願いして消してもらいましょう。
ご近所さんにお願いするときはカギを家の外に隠してる場合に限りますが・・・。
もしお願いしたら手土産は忘れずに。
カーボンヒーターのメリット
使い方を間違えると危険なこともあるカーボンヒーターですが、上手に使えばメリットもたくさんあります。
カーボンヒーターは本体もとても軽く、どこにでも持ち運んで使うことができます。
また、石油などを使用しませんので空気を汚さず換気しなくても大丈夫。
即暖性が高く、スイッチを入れるとすぐに暖かくなるので寒いとき近くに置けばすぐに体を温めることができ、吹き出し音もないのでとても静かです。
似ているヒーターとしてよくハロゲンヒーターと比較されがちですが、ハロゲンヒーターに比べてカーボンヒーターは遠赤外線の放射量は2倍であるのにもかかわらず、電気代は約半分ととても省エネなヒーターでもあります。
そのためとても効率よく体を温められるヒーターだといえるでしょう。
火事にならないようにするヒーター選び
個人的にはブルーノの電気ヒーターがおススメです。
- 足元がしっかりしている
- 1,2,4時間のタイマー付き
- さらに8時間連続稼働で自動OFF
- 転倒時停止機能
- サーモスタット(熱くなりすぎたらOFF)
8時間連続稼働で自動停止機能はついていますが、8時間はちょっと長いかなと思います。
タイマー付きでしたら、電源をつけたときに毎回タイマーをセットしておくと良いですね。
時間がきて消えたらまたONにしないといけませんが、消し忘れのリスクを考えるとなんてことないですよね。
まとめ
- カーボンヒーターは素早く体を温めることができ、省エネにもなるとても便利なヒーター。
- 寝るときや外出時につけっぱなしにすると周囲のものに引火して火事になってしまう危険性も。
- 小さい子供や酔っているときなど自発的に動くのが難しい人はうっかり低温やけどをしてしまう可能性もあるので長時間の使用は注意が必要。
- カーボンヒーターを購入するときは、タイマーや人感センサー、転倒防止装置などがついたものを選ぶともしもの時も安心して使うことができる。