ダイエットや、時間がなくて「まぁ食べなくてもいいや」と空腹を続けていると、「あれ?なんか気持ちいい」「全然いける」と感じるようになりますよね。
たしかに空腹時に脂肪が燃えるなどメリットはありますが、空腹状態が続くとデメリットもあり、痩せてる証拠ということもありません。
そこで、空腹の気持ちいい状態はどんな状態か、メリットやデメリット、注意点などをご紹介します。
空腹が気持ちいいと感じるのってどういう状態?
ダイエットハイ的な感じですね。
走ってると最初はキツイけど、だんだんと気持ち良くなってくるランナーズハイのような感覚です。
例えば、炭水化物を抜くと、最初の2日間ぐらいはかなりお腹が空くと思います。
そこからは段々と空腹感がなくなっていきます。
これは脳が炭水化物濃度、血糖値で栄養を確保・管理していますが、血糖値が下がると「お腹が空いてますよ!」と信号を出してくれます。
ところが炭水化物を抜き続けて血糖値の動きがなくなると、ずっと信号を出し続けてるのに、炭水化物を抜き続けるので全然上がりません。
脳は「これはマズイ!」と思い、自分で栄養補給するためにアドレナリンを分泌します。
よく試合前とかに出る興奮状態ですね。
これは闘争ホルモンなので、とてもイライラします。
これが続くと、脳はさらにβエンドルフィンというホルモンを分泌して栄養補給をします。
βエンドルフィンは快楽物質なので、気分がとても気持ち良くなります。
空腹が気持ち良く感じるのはココですね。
とはいえ、アドレナリンが分泌されてる時点で、身体は筋肉を分解してこちらからも栄養補給をしようとしてしまいます。
食欲には2種類ある
食欲には2種類あり「恒常性食欲」と「報酬系食欲」と呼ばれます。
恒常性食欲はエネルギーがない状態の時に感じる食欲で、言い換えると「生きる為に食べる」と言った食欲になります。
この状態の時に食べ物を食べる事で、食べたものをいつもより美味しく感じる事が出来ますよね。
一方の報酬系食欲は「食後の後デザートも食べたい!」「写真でラーメンの写真を見て食べたくなった!」という様な快楽を覚える為の食欲になります。
この食欲から来る空腹により、間食をしてしまったり思わず食べ過ぎたりしてしまうのです。
私もよくアイスクリームのCMを見てしまったが為に、アイスを爆食いしてしまった経験があります。
この空腹は偽物の空腹になるので食べない事がベストです。
空腹のメリット
空腹時のメリットは
- 細胞の修復による若返り効果
- 脂肪燃焼によるダイエット効果
- 免疫強化、病気予防
- 腸内環境の改善
になります。
また、空腹状態のほうが頭がスッキリして、仕事も勉強もしやすいという声がたくさんありますね。
細胞の修復をスムーズにしてくれる
細胞修復による若返り効果は、体の中にある寿命や老化をコントロールする遺伝子と関係があります。
この遺伝子は空腹時に活性化されるのです。
活性化された長寿遺伝子の働きによってアンチエイジング、病気予防、寿命を延ばす効果が期待されています。
空腹を維持する事で病気予防やアンチエイジングを期待出来るなんて、凄い効果ですね。
ですが、何も食べないというのを続けてしまうのは体にとって危険な事なので、空腹の時間と共に食べる時間もしっかり作る事が健康には必要なので、時間にメリハリしっかりと付けましょう。
脂肪燃焼
脂肪燃焼によるダイエット効果は、空腹の時は体にエネルギーが少ない状態となっています。
エネルギーが少ない、足りないとなった時、人間は蓄えている脂肪をエネルギーに変えて活動をするのでダイエット効果があるのです。
エネルギーが少ない時に程よい運動をすると、脂肪を沢山エネルギーに変えてくれるので空腹時の運動はおすすめです。
免疫の強化
免疫強化、病気予防の仕組みは、空腹で脂肪をエネルギーに変える事で余分な脂肪が減少していします。
内臓脂肪から分泌される悪玉菌が減るので、生活習慣病の予防に繋がるのです。
先程ダイエット効果の部分でも書いた程よい運動と空腹を組み合わせる事で、悪玉菌も減らせるなんていい事づくめですね。
また「オートファジー」という自食作用を促します。
オートファジーは細胞内で古くなったタンパク質を再合成して新しいタンパク質を作ることををいいます。
古いタンパク質を新しいタンパク質にする事でタンパク質の質を上げているのです。
タンパク質の質を上げる事で免疫の強化、病気予防に繋がっていくのです。
腸内環境を整える
腸内環境の改善は、空腹時に始まる腸のお掃除タイムにあります。
このお掃除タイムは「強収縮」と呼ばれています。
食べ過ぎている時間、食べ物が腸の中に留まっている時間が続いてしまうと、腸が掃除出来る時間が減り腸内環境が悪くなってしまうのです。
腸の環境が悪いと、肌荒れや便秘といった体調不良を引き起こしてしまいます。
なので空腹の時間を作り、腸のお掃除時間を作ってあげる事が大切な事が分かりますね。
空腹が痩せてる証拠ではない?デメリットは?
メリットはたくさんありますが、もちろんデメリットもあります。
血糖値の急上昇
空腹が長時間続いてしまうと「コルチゾール」という成分が分泌されます。
コルチゾールは脂肪の吸収を促進する働きなので、結果太りやすくなってしまう可能性があるのです。
つまり下がり切った血糖値の状態から一気に血糖値をあげると、インスリンが大量に分泌され、消費出来ないインスリンは脂肪にかわります。
空腹から食事を摂る時の時間の目安は、お腹が鳴ってから30分ほど後に食事をするといいです。
なので長時間空腹時間を続けることは控えましょう。
精神的に不安定、イライラ
先ほども言いましたが、アドレナリンが分泌されることによって、イライラします。
精神的にも落ち着かなくなるので、周りに対して迷惑がかかるかもしれませんね。
筋肉の減少
空腹状態が続くと、筋肉を分解して栄養補給をしようとしてしまいます。
筋肉が減ることによって代謝も下がり、痩せにくい体になってしまいますね。
お腹が空くまで食べないダイエットのコツや注意点
では報酬系の食欲に負けずに恒常性食欲になるまで食べない為にはどうしたらいいでしょうか?
まずは水分をしっかりと摂る事ですが、水分と言ってもジュースはNGです。
ジュースには糖分が沢山含まれており、「甘い」と感じてしまう事で報酬系食欲が刺激されてしまいます。
なのでお茶、水を摂取していきましょう。
お茶や水で利尿作用を促し老廃物を外に出していくことで、体を内側から綺麗に出来ると共にお腹が一時的に待たされるので、食べたいという欲を抑える事が出来るのでおすすめです。
また、食べない為に運動や読書など体や脳を動かすのもおすすめです。
運動をする事で脂肪燃焼のダイエット効果の向上、読書は集中して本を読む事で食べたい欲は軽減されます。
逆に注意する事は「食べない」という事を続け過ぎない、無理して耐えることです。
食べない事に対するメリットは沢山あってとても魅力的だと感じますが、食べなければ摂取出来ない栄養素は沢山あります。
体に大切な物を摂らなければ体自体が不健康になっていきます。
私も食べなければ体重が軽くなるからと1日食べない、という無理な絶食をして翌日に頭がクラクラするという体の不調が出て、生活に支障が出た経験があります。
この様に体に不調が出ると元も子もありませんよね?
空腹の時間、栄養を摂る時間、2つの時間をしっかりと作ってあげて生活をしていく事を心がけましょう。
空腹が気持ちいいのはなぜかまとめ
最初のほうの空腹がツラいのは、脳がちゃんと「栄養が足りていません」という信号なんですね。
徐々に気持ち良くなるのは、信号が機能せずに他の快楽ホルモンを分泌しています。
気持ち良くはなりますが、筋肉を分解しようとする等のデメリットもありますので、ほどほどに留めておきたいですね。
空腹になると「食べたい!」となってしまうのは当たり前ですが、空腹の時のメリットを知っていると空腹も嬉しくなりますね。
正しく空腹の時間を作って体を一緒に健康的にしていきましょうね。