冬の定番のお鍋やおでんに土鍋を使うとその風合いが冬らしくていいですよね。
土鍋はお鍋だけでなく、ご飯を炊いたりいろんな活用法がありますが、新しく買った土鍋は目止めが必要だと説明書にも書いてあります。
目止めをすることで、割れにくくなって、長く使えます。
「目止め」とは、器のひび割れや水漏れ、ニオイ移りを防ぐために最初に行う処理のことをいいます。
土鍋の使い始めはまず目止めをする、というのは基本です。
でも、土鍋を買ってきてすぐ使いたい!というときってありませんか?
そこで、今回は土鍋の目止めをしなくてもすぐに使いたいというときに何かいい方法があるのか、ご紹介したいと思います。
土鍋を目止めなしですぐ使いたい
正直いうと、土鍋をすぐ使うのはオススメしません。
土鍋は昔ながらの製法で土を使ってできている器です。
素材である土には小さなたくさんの穴があって、その目を塞がずに使ってしまうともろくなった部分から亀裂が入ってきたり、小さな目にシミができてニオイがついてしまって取れなくなったりと、いろんなトラブルが起きたり、長く使えず、割れてしまったということにもなりかねません。
また、目止めをしないで使ってしまうと水分や油分がしみ込んでしまって、こうした汚れはあとから落ちにくくこびりついてしまいますし、食べ物の汁がしみ込むことでカビが発生したりということもあります。
土は呼吸する素材なので、熱したり冷やしたりの状態を行っていくうちに土鍋は膨張と収縮を繰り返しますので、土鍋の温度の変化に気をつけておくことが大事になってきます。
土鍋が冷めた状態から急に温めるなど、急激に温度を変化させてしまうと割れやすくなってしまいます。
なので、まず弱火からじっくり温めていくといいでしょう。
目止めが面倒くさいという方もいると思いますが、やはり最初にやっておくのが長持ちするコツですね。
また、まだ土鍋を購入していないのであれば、目止めしなくてもよい土鍋が売っています。
目止めに失敗するケース
目止めをしても失敗した、という声もよくお聞きします。
ちゃんとやったのになぜなの~!というかたもいらっしゃるかと思います。
目止めをするときにいきなり強火で火にかけたり、急激に冷やしてしまったりしていませんか?
さきほども言ったように土鍋は急激な温度の変化で割れやすくなったりしてしまいます。
ちゃんと目止めをしたつもりでも、じっくり温めてゆっくり冷ましていかないと失敗してしまうんです。
でも、初めからこういった原理を知っている方はなかなかいませんよね。
簡単に早く目止めするやり方
目止めの仕方はじっくりすることにこしたことはありませんが、今日買ってきて土鍋を使いたい!というときもありますよね。
そういう時や、ちょっとめんどうだなぁというときの簡単な方法もあります。
それは、お米のとぎ汁か真水に浸してしばらくつけておくだけという本当に簡単な方法です。
これだったら簡単にできて手間も省けますよね。
だた、やっぱりきちんと目止めをしておく方が一番長持ちする方法だと思います。
確実に目止めするやり方
いろんな土鍋が販売されていますが、自分が気に入った色合いや焼き物の土鍋はやはり確実に目止めをして長く持たせたいと思います。
まず、初めに土鍋をしっかりと洗っておきましょう。汚れを落とした後はしっかり乾かして水気を切っておきます。
一番やりやすいのはお米を使って目止めをする方法ではないでしょうか。
①鍋の8分目までお湯を入れます。
②ご飯を入れます。
この時、炊いたご飯を入れてくださいね。
残り物のごはんで十分です。
お粥を作るイメージでほぐしてください。
③ふたはせずに弱火で1時間くらい煮ます。
吹きこぼれに注意して時々かき混ぜます。
④火を消して1時間以上放置して土鍋をゆっくり冷ましていきます。
あとは、普段通りに洗って、しっかり乾かしてしまえばちゃんとした目止めができます。
他に片栗粉もご飯と同じでんぷん質なのでご飯がないときは片栗粉で代用しても目止めができますよ。
土鍋の種類によっては、目止めのやり方も違ったりするので、購入したお店で聞いておくと安心ですね。
土鍋を目止めしないで使いたいときまとめ
土鍋は使う前に目止めをしないと、カビや亀裂など様々なトラブルを引き起こします。
簡単にする方法や確実にする方法も紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。
もしまだ土鍋も持っていないのであれば、目止め不要の土鍋を買うことをおススメします。
土鍋でお料理すると趣のある風合いが出て同じ料理でも違った雰囲気で味わうことができ、気分も楽しくなりますよね。
最初のお手入れには少し手間もかかりますが、ご自身のお気に入りの土鍋を購入した場合は、目止めをしてからお使いいだだけると手間をかけた分愛着も湧いてきますし、長く使えると思います。
冬の時期には大活躍の土鍋を是非楽しんで使っていただきたいです。