ヨーグルトを買ってきてうっかり冷蔵庫に入れ忘れて、常温で放置してしまうことありますよね。
常温放置に関しては、夏や冬というよりは、やはり室温が重要になってきます。
今回の記事では、ヨーグルトは何時間常温放置しても大丈夫なのか、悪くなっているか見分ける方法があるのかなどご紹介します。
ヨーグルトを常温放置!冷蔵庫入れ忘れで何時間までなら大丈夫か
ヨーグルトを常温放置してしまった場合、食べられるか悪くなってしまっているかはその時の気温や期間と言った状況によって変わってきます。
では目安はどのくらいなのか、詳しく説明していきます。
気温(室温)
部屋の温度でいいますと、20~25℃程度では2~4時間以内が目安です。
それ以上放置すると、雑菌が増殖しやすくなり、安全性が損なわれる可能性があります。
夏場など気温が30℃以上になる環境では、1時間程度で雑菌が急増する可能性があるため、より注意が必要ですね。
室温でも場所によっては高かったり低かったりするので、置いていた場所が室温より高いか低いかも加味しないといけません。
冬の場合
冬場、気温が低く10℃以下で暖房などもついていなかった場合は全く問題ありません。
ヨーグルトの保存は10℃以下での冷蔵なので、放置してあった場所が10℃以下でしたら冷蔵庫での保存と変わりありません。
夏の注意点
対して夏場などの気温が高い場合は注意が必要です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は25℃~40℃くらいの温度で活発に活動するため、25℃以上の温度で保存すると乳酸菌による発酵が進んで酸味が増し、通常よりもすっぱくなります。
味が変わるだけで腐敗しているわけではなく、発酵が進んでいるだけなので、食べても健康被害は起こりにくいです。
しかし長期間放置してしまうとどんどん発酵が進み、かなりすっぱく、匂いもきつくなります。
ヨーグルトが腐るとツーンとする匂いがしたり、苦みが出る、酸味がなくなる、色が黄色や茶色に変色する、カビが生えるなどの変化があります。
また、ヨーグルトの上部にたまる水分、ホエイ(乳清)は栄養がたくさん含まれていますが、あまりにもホエイが多く、水っぽい場合は悪くなっている証拠なので食べないようにしてください。
その様な状態が見られた場合は処分してください。
開封後の場合
開封済みのものは空気中やスプーンなどについた雑菌が繁殖してしまうため、開封済みのものは常温放置してしまったら食べないようにしましょう。
夏場の車内などあまりにも高温になる場所に放置してしまった場合も危険度が高くなるため処分する方がいいでしょう。
未開封で冷蔵保存している場合は、賞味期限を過ぎても数日程度は食べても問題ありません。
市販品は種類によって賞味期限が違いますのでしっかり確認しましょう。
手作りヨーグルトの常温放置
手作りヨーグルトの場合、発酵させるために1~2日常温でおきますが、発酵が終わったらすぐに冷蔵で保存してください。
開封後の市販品と同じで空気中や器具などについた雑菌が繁殖しやすいので常温で放置するのは危険です。
必ず発酵が終わったら冷蔵庫に移しましょう。
手作りヨーグルトは冷蔵保存でもあまり日持ちしないため、2~3日で食べきるようにしてください。
食べるときは常温に戻すほうがいい?
乳酸菌が活発に活動する温度は、種類にもよりますが大体25℃~40℃くらいといわれています。
そのため、冷蔵されている冷たい状態のものより、常温に戻したもののほうが乳酸菌が活発になっているので、食べる時に常温に戻した方が乳酸菌の効果が高くなります。
ただし、乳酸は60℃以上になると死滅してしまいますので、温めすぎると逆効果になってしまいます。
また、常温に戻すと乳酸菌が活発になり、発酵が進むので、あまり長時間そのままにしておくと酸味が増してしまいます。
大体食べる30分前程度から冷蔵庫から出して常温に戻しましょう。
季節や温度で変わりますので目安として覚えて下さい。
ヨーグルトを何時間常温放置しても大丈夫かまとめ
- ヨーグルトの常温放置はその時の環境で変わる
- 冬場など温度が低い場合は問題ない
- 室温の目安は20~25度で、2~4時間以内なら問題ない
- ヨーグルトを常温放置すると酸味が増してすっぱくなる
- 開封後の常温放置はNG
- 味や見た目に変化がある場合は処分
- 手作りヨーグルトは発酵が終わったらすぐ冷蔵保存
- 食べる時に常温に戻すと乳酸菌の効果が高まる
今回はヨーグルトを常温放置してしまった場合についてまとめました。
市販品未開封の場合はあまり長い時間でなければ大丈夫ですが、個人差や環境の差で変わりますので、味や見た目に変化がある場合は処分するようにしてください。
より乳酸菌の効果を高めるためには常温に戻して食べるのがおすすめです。