ケールといえば、青汁にもよく使われている栄養豊富で健康にいい野菜ですが、生で食べると毒性があって危険という噂も聞きますが、生で食べても問題ありません。
ただ、食べ過ぎによるデメリットも少なからずありますので、ケールの摂取量、効果や冷凍の保存方法、食べ方についてご紹介します。
ケールの生が危険なのは相当な量食べ過ぎた場合
ケールを生で食べると危険、なんてことは全くありません。
ケールには様々な種類がありますが、どの種類も生食が可能で、危険性はありません。
ケールに含まれるビタミンCやカリウムは熱に弱いので、かえって生の方が栄養素を壊さずに摂取する事ができるといえます。
ただし、食べ過ぎてしまうと体調不良を起こしてしまう危険性があります。
では食べ過ぎると何がいけないのか、どんな危険性があるんでしょうか。
毒性やデメリット
ケールなどのアブラナ科の野菜にはゴイドロゲンという成分が含まれていますので、生で過剰摂取すると、甲状腺ホルモンの構成成分のヨードというミネラルの取り込みを阻害し、甲状腺腫を引き起こす可能性があるのです。
また、ケールには豊富に不溶性食物繊維を含んでいますが、食べ過ぎると消化しきれず、腸に負担がかかって、便秘や下痢などの消化器系のトラブルを引き起こす事があります。
一日の摂取量目安
一日にどれくらいなら食べても大丈夫なのか?
緑黄色野菜の一日の摂取目安は120gです。
そのためケールも一日120gと目安に摂取するといいのですが、他にもニンジン、トマトなどの緑黄色野菜も食べる場合はトータルの調整が必要ですね。
効果
ケールの効果は数多くあります。
まさに野菜の王様に相応しいスーパーフードといえるでしょう。
ケールにはルテインが豊富に含まれています。
ルテインは目の健康を助けるとして有名ですよね。
またトマトの5倍ものβ-カロテンが含まれているのですが、β-カロテンが体内でビタミンAに変わります。
ビタミンAはロドプシンという網膜にあるたんぱく質の生成を助け、夜盲症や眼精疲労の予防になります。
ケールに含まれるビタミンは皮膚や粘膜を丈夫にし、ストレスの緩和、抗酸化作用があるので、美肌、老化を防ぐ効果もあります。
ケールに含まれるメラトニンは、睡眠を促し、体のリズムを整える効果があります。
そのため、不眠症の改善の効果も期待されているのです。
骨や歯を強くすることで有名なカルシウムも豊富、また鉄分も多いので、貧血にも効果的です。
ケールは食後血糖値の上昇を抑える効果があるので、糖尿病の予防にも効果があります。
また、高コレステロール血症を改善する効果もありますので、動脈硬化も抑えてくれます。
そしてなにより、豊富な食物繊維は、腸内環境を整え、便秘を改善する効果があります。
冷凍の保存方法や保存期間
ケールの冷凍保存方法には3通りあり、冷凍保存の保存期間は1か月程度です。
生のまま保存
葉を茎からとり、葉を重ねて保存袋や保存容器にいれて冷凍してください。
茹でてから冷凍
塩を入れた熱湯で1、2分さっと茹でてから冷まし、キッチンペーパーなどで水分を拭きとります。
小分けにしてラップに包んだ後、保存袋や保存容器にいれて冷凍します。
ミキサーにかけて保存
葉を茎からとったら、適当にちぎり、ミキサーに掛けて青汁をつくります。
保存袋や保存容器に入れて冷凍します。
冷凍する時は、アルミトレーなどの上に乗せてから冷凍すると早く冷凍できるのでおすすめです。
ケールは冷凍しても栄養価は変わりませんので、サラダなど生で食べる時以外は早めに冷凍保存するのがおすすめです。
使い方(解凍など)
解凍方法は、料理に使う場合、解凍は必要ありません。
凍ったまま使用してください。
ミキサーにかけたものをそのまま飲んだりするときは、自然解凍してください。
ケールの食べ方
生でも食べられますし、飲み物にしても、加熱してもOKな食材です。
サラダ
サラダでケールを食べる場合、苦みやえぐみが少ないカーリーケールやベビーケールがおすすめです。
ケールは硬めなので、千切りにするとたべやすくなります。
お好みの他の野菜や果物、ナッツなどと一緒にサラダにしてください。
ドレッシングを濃い目の味付けにすると食べやすくなります。
青汁
ケールの葉を茎から取り、適当な大きさにちぎります。
ケールとレモン、はちみつ、水をミキサーにいれて攪拌してください。
お好みでバナナなどの果物やココア、牛乳、豆乳など加えて作るのもおすすめです。
加熱
ケールに含まれるビタミンCとカリウムは熱に弱いですが、他の成分は熱に強いため、加熱しても栄養素はあまり変わりません。
加熱する事で苦みが抑えられ、甘みが増すので加熱した方が食べやすくなります。
まとめ
- ケールは生で食べても問題ない
- 食べ過ぎは体調不良を起こす可能性がある
- ケールは健康にいい
- 生で使わない分は冷凍保存がおすすめ
- 使うときは解凍せず、凍ったまま料理に使う
- 加熱すると甘みが増して食べやすくなる
ケールは栄養豊富で毎日でも摂り入れたいお野菜です。
しかし独特の苦みやえぐみが苦手という人もいると思います。
今は品種が増えて、サラダ用ケールなど、食べやすい物もでていますので、ぜひ色々なお料理に活用してください。