お弁当箱の中でも、曲げわっぱは木製で見た目がかなり渋いのが特徴的です。
良さは見た目が乙で、重量も軽そう、ご飯も美味しくいただけそうですね。
でもその分、手入れや管理、カビなどが生えるとめんどくさい感じがしますし、前日に詰めるのも無理そう。
そこで今回は曲げわっぱの特徴や、口コミの良いところ悪いところ、本物と安物の違いなどをご紹介します。
こちらはアウトレット品なので、デビューにオススメです。
本物の曲げわっぱの特徴
まず曲げわっぱとは、スギやヒノキなどを曲げて作った円筒系の木箱の箱のことをいいます。
蓋とセットでお弁当箱や米びつにも使われることが多いですが、同じ技法で作られた食器や、ひしゃく、神社などで使う神具も曲げわっぱに分類されます。
日本各地の工芸品です。
秋田県大舘市が代表的なものですが、昔から形がほとんど変わらないんだとか。
地域によって素材の違いがあったり、漆塗りしてあるものがあったりしますが、どれも100%木材でできているのが曲げわっぱです。
曲げわっぱの良さやメリット
- ご飯が冷めてからもおいしい
素材が木材なので吸湿してくれます。
木材が熱を通しにくいので冷めにくく外気温に左右されにくいこともあり、ご飯が冷めてもべちゃべちゃすることなく、冷めてからもふっくらおいしい状態をキープしやすいのです。
- ご飯が傷みにくい
夏場は特に心配ですが、木は殺菌作用もありますのでご飯が傷みにくいです。
ウレタン樹脂のコーティングがされていない曲げわっぱに限ります。
- 軽くて丈夫
伝統ある曲げわっぱは丈夫なのに軽いため、持ち運びがしやすいこともあげられます。
- 見た目がいい
最近は本当にお弁当のレシピ本などやSNSでも曲げわっぱを使っている方もよく見ますね。
これだけでご飯がおいしそうに見えます。深さもあるので立体的にも見えますよ。
口コミからのデメリット
- 冷蔵庫も電子レンジもダメ
木は呼吸しているので、急激な温度変化は対応できません。
短時間の冷蔵庫は大丈夫なことがほとんどですが、木が乾燥するため変形などの恐れがあり、前日に詰めるには向いてないですね。
- お手入れが大変
木ですので漬け置きできなかったり、しっかり乾燥させないとカビが生えてしまうことも、、。
食器乾燥機も使えないので手洗いが基本になります。
- 値段が少し高め
プラスチック製のよくあるお弁当箱に比べると少し値段が高くなります。
お手入れを怠ってもすぐに買い替えれるわけではなさそうですね。
手入れはめんどくさい?方法や注意点
前述でデメリットとして掲げたお手入れ問題。
こちらがめんどくさいと言われる理由ですね。
まず購入した時に洗わないといけません。
そのまま使うと天然の木でできているので、ご飯に木の匂いや色が移ることもあります。
これがメリットだと思う方もいますが、気になる方は2~3回70度ぐらいのお湯をいれて捨ててを繰り返すと気にならなくなります。
そのあと、蓋と容器をしっかり乾かします。
先にさっと拭いてから乾かすといいですよ。
基本のお手入れはスポンジを使って手洗いです。
食器乾燥機はNG。
白木のものは、汚れがひどい場合には漬け置きをせずに、洗剤やクレンザーで洗いましょう。
洗い終わったら、購入時同様、しっかり拭いて一晩は乾かしましょう。
ポイントはしっかり乾かすこと、手洗いで洗うことです。
普段から食器乾燥機を使っているご家庭では少し面倒かもしれませんね。
ただそれ以外、基本のお手入れは変わりません。
カビと黒ずみの違い、対処法
曲げわっぱを使っていると黒ずみが出てくることがあります。
その時にカビなのか黒ずみなのか見分ける方法ですが、カビは内側外側関係なく黒い斑点がでてきます。
この場合はカビでしょう。
すぐに洗わなかったり、洗い残しがあった、湿気の多い場所で保管していた、ふたを閉めたまま保管していたなどが理由としてあげられます。
しっかり洗って乾燥させて、通気性のいい場所でふたを少しでもいいので開けて保管しないといけません。
カビが発生してしまった場合、漆塗りを塗りなおしてもらうなどの修理を依頼しましょう。
黒ずみの場合と抑える方法
では黒ずみといいますと、内側の隅などのみに部分的に黒くなっているものを言います。
原因はご飯のデンプン質と木に含まれる鉄分のタンニンが反応してしまうことです。
これは体に害もなく、そのまま使うことができます。
使っているとどうしてもでてきやすいものです。
ただ、見た目的によくないですよね。
なので発生を抑える方法はあります。
10分程度ぬるま湯につけて汚れを落としやすくしたら、木目に沿って擦り洗いします。
ポイントは洗剤を使わないこと。
洗剤を木が吸収してしまうのでよくないです。
50~60度のお湯で流したら、内側を上に向けてしっかり乾かします。
完全に乾ききるまで1日以上かかるといわれていますが、しっかり乾かしてから使うことで黒ずみの発生を抑えやすくします。
どうしても気になる場合は、それぞれのメーカーの確認が必要ですが、上から漆塗りをして目立たなくする方法もあります。
安物は良くない?初心者向け
曲げわっぱの中でも、少し安い価格帯のものでウレタン樹脂が塗ってあるものがあります。
曲げわっぱに、プラスチックのような使いやすさを求めて作られたものですね。
以前プラスチックのお弁当箱の売れ行きが全盛期だった時に、曲げわっぱにこの工程がほどこされたものが出てからは、売れ行きも回復したそうです。
基本の材質は、天然の木であることには変わらないので食器乾燥機は使えませんが、お手入れはスポンジに洗剤をつけて洗うだけの使いやすさです。
使い勝手を求めるなら、ウレタン樹脂が塗られているものの方が使い勝手はいいかもしれません。
が、吸湿効果や、殺菌効果は得られないので注意が必要ですが、曲げわっぱが初めての場合はオススメですね。
こちらはアウトレット品でデビューにオススメですね。
大舘工芸の曲げわっぱです。
曲げわっぱの特徴やめんどくさい理由まとめ
曲げわっぱは見た目がオシャレ、軽いだけでなく、吸湿性やご飯が傷みにくいというメリットがあります。
デメリットとしてはレンジが使えない、乾燥機も使えないので、取扱いが少々めんどくさいと思うかもしれません。
ただ、丁寧に手入れされる場合はカビなどの心配はありません。
普段から家事を丁寧にされていたり、食を楽しんでいたり気遣ったりしている方に向いていますね。
いつものお弁当箱から曲げわっぱに変えるだけでもっとおいしそうになりますよ。
ランチタイムも楽しくなりそうですよね。
是非参考にしてみてください。