じゃがいもを切ると、たまに中身が茶色っぽかったり黒くなってたりしますよね。
また、空洞の場合もあります。
この変色や空洞自体は大丈夫なのですが、ダメなパターンもあるんです。
そこで変色や空洞の見分け方、防止する方法などをご紹介します。
じゃがいもの中身が変色しているのは腐ってる?
じゃがいもを切ったときに変色しているときがあります。
真ん中が黒や茶色、白かったりすると腐っているんじゃないかと心配ですよね。
いったい何が原因なのでしょうか?
真ん中が黒、茶色くなっている
- 黒色心腐れ病・・・ジャガイモが成長している段階で大雨などが原因で酸素不足により黒く変化したもの
- 褐色心腐れ病・・・ジャガイモが大きくなるときに高温、水分不足で細胞が死んでしまって起こる
これが原因で黒くなったり茶色に変色したりします。
黒い場合は黒色心腐れ病、茶色い場合は褐色心腐れ病です。
黒、茶色の部分は健康上に問題があるわけではありませんが、固くて食感も良くないので取り除いて食べたほうがいいですね。
中身に茶色い斑点がある
- 輪腐れ病・・・細菌に感染して起こる病気
じゃがいもの中身が輪っか状に茶色く斑点ができているものです。
輪っか状が薄茶色いでんぷんでしたらそのまま食べても大丈夫です。
黒くなっている場合は病気の可能性が高いので、食べないほうがいいですね。
病気かでんぷんか見分けがつかない場合はその部分を取り除いた方が安心して食べられますね。
変色を防止する方法
じゃがいもを買ってからおうちで保存していると変色していることもあります。
これは、じゃがいもが酸化して変色してしまうのです。
じゃがいもはチロシンという物質が空気に触れて酸化してしまうことでメラニンが発生し、変色の原因になっています。
変色を防止するためには、じゃがいもを切ったあと、水に浸して冷蔵庫で保存しておくと1週間程度日持ちします。
また、お酢を入れて水に浸しておくのもオススメです。
酸化しても変色するのを防いでくれますよ。
空洞はなぜ?
じゃがいもの真ん中部分が空洞になっているのもよくありますよね。
これは、中心空洞症といって急激にジャガイモが肥大したことによって真ん中部分にでんぷん質が十分にいきわたることができないのが原因です。
降水量や気温の変化によって肥大化します。
外見はきれいなので、切って中身を見てみないとわかりません。
中が空洞になっているのを食べても問題はありませんが、この部分は取り除いて食べるほうがいいでしょう。
品種で言えば、メークインではあまり見かけることはありませんが、男爵に多いですね。
買う前に変色や空洞を見分けるのは難しい
じゃがいもを買いに行って空洞があるかどうかは見分けるのは難しいです。
私も見た目ではきれいでもいざ切ってみると空洞になってたという経験があります。
変色に関しては、緑色になったじゃがいもは買わないようにしましょう。
日光に照らされたジャガイモは緑色に変色しています。
これには、ソラニンという物質が含まれています。
ソラニンはアルカロイドの一種で有毒物質が含まれていますので、食べると、腹痛やめまいを起こしたり、命に関わる危険性もありますので気をつけてください。
じゃがいもの選び方
- しわ、傷がないもの
- 表面がなめらかなもの
- 固くて重量感があるもの
メークインは大きくても大丈夫ですが、男爵は大きいと空洞ができている場合もありますので、大きすぎない中くらいのものを選ぶようにしましょう。
じゃがいもの中身や断面が茶色に変色している理由まとめ
じゃがいもは1年間を通して使える食材なので煮物から揚げ物、炒め物…と和洋の料理に活躍してくれます。
ビタミンなどの栄養素も高く、大人から子供まで喜んでもらえる食材の一つです。
買ったじゃがいもが空洞ができていたり、変色していると損した気分になりますよね。
空洞ができて変色していないか、腐っているのかという判断は難しいですが、変色している部分は取り除いて料理に使うことが一番安全に食べられると思います。
長期保存もでき、メニューも豊富なじゃがいもをきちんと選んでいろいろアレンジしてみてくださいね。