クリスマスや誕生日、よそのお家を訪問する際の手土産などにケーキを買うタイミングは一年に何回かありますよね。
お家が近い場合はよいのですが、目的地まで少し遠かったりすると持ち歩き時間が長くなるので、生ものであるケーキはどのくらいもつのか少し不安になったりすることはありませんか?
今回は季節や気温別、保冷材の有無など様々な観点からケーキの持ち歩き時間の目安や、持ち歩く際の注意点などを調べてみました。
ケーキを買ってから何時間ぐらいもつか目安
要冷蔵の生菓子であるケーキは買ってから何時間くらいもつのでしょうか。
季節や保冷材の有無などの違いごとに順番に見ていきましょう。
季節や気温
- 夏場
ケーキに使われている生クリームは10℃を超えると溶け始めます。
そのため外気温が暑い夏場の持ち歩き時間はできるだけ短いのが理想です。
真夏の場合はたくさん保冷剤を入れて保冷バッグなどに入れたとしても1時間くらいが限界だと考えましょう。
- 冬場
冬場は夏場に比べて気温が低くなりますので、夏よりは持ち歩く時間が長くても大丈夫になります。
それでも保冷剤+保冷バッグに入れて2時間程度が最長だと思っておいた方がいいかもしれません。
多くのケーキ屋さんが2時間以上の持ち歩きを推奨されていないので、やはりそれを過ぎると生クリームが溶けたりダレたりしてケーキの味が落ちてしまう可能性があります。
保冷剤が入ってるときと入っていない場合
では、保冷剤がある場合とない場合では持ち歩き時間にどのくらいの差が出るのでしょう。
- 保冷材あり…保冷バッグなどを併用すれば2時間程度、保冷バッグなどがなく保冷剤のみの場合は1時間程度。
- 保冷剤なし…30分未満。できるだけ早めに持ち帰り冷蔵庫に入れる必要あり。
よくケーキ屋さんでケーキを購入した時に「お餅歩きの時間はどのくらいですか?」と聞かれますよね。
30分以上かかる場合はしっかりと保冷剤を入れてもらえます。
最近はそれより短い時間でも保冷剤を入れてくれるお店の方が多いとは思いますが、基本的に保冷剤なしというのはとても近い距離の方しかできない持ち運び方だと考えてください。
4~5時間とかだと厳しいですね・・・。
車での注意点
ケーキを車で持ち運べば時短にもなりますし、夏場なら冷房などをきかせることもできるので便利ですよね。
しかし車でケーキを運ぶ際はいくつかのことに注意しなくてはなりません。
車で運ぶときのポイント
まず、ケーキの型崩れを防ぐために大切なポイントとして、できるだけ水平な場所にそっと置きましょう。
助手席に誰かが乗っている場合はケーキの箱が水平になるように持っていてもらうのがベストです。
同乗者がいない場合は助手席などに置き、急ハンドルや急ブレーキなどをしないように気を付けて優しく運転してください。
ダッシュボードの上は比較的水平ですが、ブレーキをかけた際などに振動が伝わりやすくケーキの箱がずれたり落ちたりする可能性がありますので置かない方がいいと思います。
また、冬場は寒いのでつい暖房をガンガンにきかせがちになりますが、ケーキは温かい温度にしすぎると生クリームが溶けてしまうのであまり暖房を強くかけないというのもポイントです。
型崩れ防止や温度の影響を受けにくくするには
ホールケーキなどの場合はクーラーボックスや発泡スチロールの保冷ボックスを持っていき、そこに入れてしまえば比較的運転がしやすくなります。
ボックスの中でケーキの箱がガサガサと動かないように、保冷剤やタオルなどで箱の隙間を埋めるようにすると安心です。
長時間もたせるコツ
買う前から長時間持つことがわかっていれば、準備はしやすいですね。
問題は急に長時間持つことになったときですよね。
保冷剤
保冷材は大体30分~1時間程度で効果がなくなってきてしまいます。
量をたくさん入れてもらったとしても最長で2時間程度というのは先ほど書いた通りです。
そのため保冷剤単体ではあまり長持ちしませんが、保冷ボックスの下に保冷剤を敷き詰めて安定が良くなるようにした後、ケーキの箱を入れ、さらにこの側面と上部に保冷剤を貼り付ければ通常よりは長持ちするということです。
冷たい空気は上から下に移動するという性質を応用して上部に保冷剤を貼り付けるというのがポイントになります。
保冷バッグ
保冷バッグも冷たさを維持するのには効果的です。
ケーキを入れる直前まで、冷蔵庫などでバッグのチャックを開けて中を冷やしておくと、保冷剤にかかる余計な負担を減らすことができますのでおススメですよ。
急に長時間持つことになったとき
急に長時間の持ち歩きをしないといけなくなった場合は、大体のケーキ屋さんで保冷バッグを購入することができますので、そちらを買って入れてもらえば箱そのものを持ち歩くよりは長く持ち歩くことができるようになります。
しかしあまりにも長時間だと難しいので、ケーキ以外の焼き菓子などにする方が無難かもしれませんね。
常温でも長時間もちやすいケーキ
基本的に生クリームを使っているものは要冷蔵でできるだけ早く持ち帰って食べないといけませんよね。
しかしタルトやパウンドケーキ、ベイクドチーズケーキ、アップルパイ、シフォンケーキなどの生クリームを使っていない焼き菓子系のケーキなら、生クリームのケーキよりは長時間持ち歩くことが可能です。
(タルトなどは果物が乗っていたりカスタードクリームが入っていたりする場合は、できるだけ早く持ち帰る方が安心だと言えますので注意してください)
ケーキの持ち帰り時間まとめ
クリスマスや誕生日などに良く購入する生クリームたっぷりのケーキは、保冷剤を入れてもらっても最長2時間程度の持ち歩きが限界だということがわかりました。
夏場は気温も高いため、どうしても生クリームに影響が出やすいので、できるだけ早く持ち帰って冷蔵庫へ入れることが大切です。
車で持ち帰ったりする場合は、できるだけ水平な場所に置き、冬場でも暖房を強くきかせすぎないように注意しましょう。
保冷材は大体1時間くらいで効力が薄れてきますが、クーラーボックスや保冷バッグなどと併用するとより長い時間持ち歩くことが可能になります。
しかし夏場などに長時間持ち歩きしたいという場合は、タルトやベイクドチーズケーキなど焼き菓子系のケーキがおススメです。
時期や持ち歩き時間に応じて、持ち歩き方法や選ぶケーキを工夫するのが良いのではないでしょうか。