ミルメークはほとんど人が飲んだことがあると思います。
牛乳嫌いの子どものために生み出された、混ぜれば牛乳をコーヒー牛乳にできる粉末や液体なんですね。
私も子どものころ、ミルメークの液体が給食に出る日はとてもうれしくて、時々そのまま飲んだりすることもありました。笑
そんなミルメークですが、一部ではカフェインや糖分などで「体に悪い」という噂もあります。
そこでミルメークが体に悪い理由、栄養や成分、そのままでも大丈夫か、歴史についても紹介します。
ミルメークが体に悪いといわれる理由
一部で体に悪いのでは?とささやかれていたミルメーク。
なぜそういわれているのか紹介します。
- カフェインが含まれている
- 糖分が多い
ということが考えられます。
カフェインについては、コーヒー味の原料にインスタントコーヒーが使われているため、カフェインが少なからず含まれています。
しかし、基本的に子どもが給食で飲む牛乳に使うことを前提に作られているものですので、そこまでカフェインに過敏になる必要はないんですね。
また、一般的にも市販されているミルメークですが、毎回牛乳に入れて飲んでいれば甘いので太る可能性もあるでしょう。
どんなものでも食べ過ぎたり飲みすぎたりすればそのリスクはありますよね。
ですので、摂取量を考えて飲めばリスクは下げられます。
そのまま飲むのは?
コーヒー味で1袋6gだと約23キロカロリー、糖質は5.7gほど。
身体に悪そうですが、1口チョコ2つ分程度の糖質なので、そこまで悪いわけではないんですね。
そもそも、牛乳に溶かしているだけで飲む量は一緒です。
ただ、一気に飲むと甘すぎたり胸やけもしやすいので、なるべく溶かしたほうがいいですね。
毎日飲むのは?
1袋でしたら毎日飲んでも問題ありません。
糖質が5.7gなので、他の清涼飲料水1本と比べるとかなり低めですね。
カフェインに関しても、成人男性の1日の摂取量が400mg。
以下で紹介しますが、ミルメークは2~15mg程度なので、カフェインに関しても問題ありません。
カフェインは?栄養や成分
味も豊富なミルメークですが、栄養価やカフェインなどについても気になるところですよね。
甘くておいしいミルメークには、カルシウムやビタミンCなどが配合され、栄養価も考えられたものになっています。
その他、鉄や亜鉛なども入っていますので、牛乳の栄養価をさらに強化してくれる食品ですね。
栄養や成分(100g当たり)
- エネルギー 387 kcal
- たんぱく質 0.6 g
- 脂質 0.5 g
- 炭水化物 95.1 g
- 食塩相当量 1.2 g
- 鉄 14.9 mg
- カルシウム 1,300 mg
- ビタミンC 350 mg
参考:https://www.syokuzai-net.com/
カフェイン量
カフェインはコーヒー、ココア、紅茶、抹茶きな粉の4種類の味に含まれています。
- 紅茶 15.4mg
- コーヒー粉末 8.5mg
- 抹茶きなこ 7.9mg
- コーヒー顆粒 6.7mg
- ココア 2.3mg
少し触れていますが、コーヒー味には原料にインスタントコーヒーが使われています。
多少のカフェインは含有されているようですが、子どもが飲むことを前提に作られているものですので、それほど気にする必要はないですよ。
いちご、バナナ、メロン、キャラメルは入っていないんですね。
ミルメークの歴史
ミルメークは名古屋にある大島食品工業株式会社という会社が製造、販売しています。
こちらの会社はもともと粉薬を製造する大島製薬所という会社でした。
その後、食品部門が設立され、学校給食用の食材を製造するようになったということです。
そもそもミルメークが生まれた背景には、昭和40年代に給食で出された脱脂粉乳の味が美味しくなかったことがきっかけでした。
「プリンの素」という脱脂粉乳に混ぜて味を変える商品を開発したのが始まりなんだそうです。
その後、脱脂粉乳から牛乳に切り替わりましたが、栄養面では牛乳より脱脂粉乳の方がカルシウムやビタミンB2などがすぐれていました。
そのため、その足りない栄養を美味しく補うためにコーヒー味のミルメークが開発されたのだとか。
牛乳をよりおいしく栄養価のある状態で子どもに飲んでもらいたいという思いでできた商品だったのですね!
発売した年代や液体はいつから?
大人の人たちは今は全然飲みませんが、名前を聞くと懐かしく感じますよね。笑
ミルメークが発売されたのは昭和42年です。
ちょうど学校給食が脱脂粉乳から牛乳へと切り替わっていく過渡期の頃ですね。
最初は粉末タイプで発売され、現在は溶けやすい顆粒タイプと液体タイプに改良されています。
あまりなじみのない地域もあるかもしれませんが、ミルメークは現在でも47都道府県すべてを網羅しており、どの都道府県でも使われているんですね。
しかし給食の献立は、各自治体の教育委員会が決めているため、同じ県でも「出た」「出なかった」という差が出てしまうのだそうです。
液体はいつから?
ミルメークは、顆粒と粉末が最初に発売されて、液体タイプは1978年に発売されました。
元々はビンの牛乳で、粉末や顆粒を入れていました。
しかし、途中でビンの牛乳からパックの牛乳に変わっていったんですね。
パックのタイプだと、粉末や顆粒が入れられないということで、液体タイプが開発されたのだそう。
味の種類
コーヒー味が最もポピュラーなミルメーク。
私が小学生の頃はイチゴ味があったような気がします…甘くておいしくて大好きでした。
実際にはどんな味が発売されているのか調べてみました!
ミルメークの味には、
- コーヒー
- ココア
- イチゴ
- バナナ
- メロン
- 抹茶きな粉
- キャラメル
- 紅茶
の何と8種類もの味があるのだそうです!
こちらは粉タイプのもので、液体タイプだとコーヒー、ココア、イチゴの3種類になるということです。
ミルメークはどこで買える?
懐かしのミルメーク、もう一度飲みたいという方や、どんなものなのか飲んでみたいという方もおられるかもしれませんね。
ダイソーなど100円ショップ
意外と多かったのが百円ショップで購入できたという情報です。
キャンドゥやダイソーなど、一般的な百円ショップでも売られていることがあるようですので、地域によって変わってきます。
気になる方は、地元のショップで一度チェックしてみてください。
スーパーや駄菓子屋
百円ショップ以外でも、スーパーやドラッグストア、駄菓子屋さんなどで購入したという声もありました。
お買い物の時に見てみるのもいいかもしれませんね。
ネット通販
ミルメークは楽天やAmazonなど、様々なネット通販で購入することもできますよ。
味も色々と選べますので、取り寄せて飲み比べることもできますね。
ミルメークは体に悪いのかまとめ
ミルメークは、糖質やカフェインに関しては、1袋だけなら少量なのでほとんど気にすることはありません。
1日に2つ3つと飲む場合は、成分のチェックとほかの食事バランスを考えて判断しましょう。
懐かしの給食食材ミルメークは、昭和40年代に牛乳を美味しく、より栄養価を高くして飲んでほしいという願いを込めて発売された商品でした。
今ではあまり見かけなくなったのかと思いきや、現在も各都道府県に出荷されて給食に出されています。
味もコーヒーだけではなく、イチゴやバナナなど様々な種類があることがわかりました。
身体に悪いという噂もありましたが、実は栄養価もしっかり考えられており、飲みすぎなければむしろ体にいい食品であるといえるでしょう。
地域差があるので出会えない人もいますが、そんな時は百円ショップやスーパー、通販などでも意外と簡単に手に入れることができますので、気になるという方はぜひチェックしてみてくださいね。