玉ねぎを切ってみたら、たまに切り口から白い汁がにじみ出てきます。
見た目もぬるぬるもちょっと・・・な白い液体ですが、別にカビてるわけでもなく腐ってるわけでもないんです。
ただ、乳白色以外の・・・茶色とかは気を付けたほうがいいです。
そこで玉ねぎを切ったときに出る白い汁の正体や傷んだ玉ねぎの見分け方などをご紹介します。
玉ねぎを冷凍保存するとまずいというかふにゃふにゃぶよぶよになるというか、腐ることもあるのか?ってぐらい食感がイマイチになりますよね。 あと匂いも発生して、冷凍庫中が臭くなってしまった、なんて事があります。 そこで冷凍しても美味し[…]
玉ねぎの白い汁はカビじゃない
玉ねぎの白い汁の正体はカビではなく、主に「硫化アリル」という成分なんです。
「硫化アリル」とは、玉ねぎを切ったときに感じるツンとした匂いや、玉ねぎの辛みの元になる成分です。
玉ねぎ以外にもニンニクやニラ、長ネギなどに含まれている栄養成分で、悪くなっているわけでもありません。
それどころか、新鮮な玉ねぎほど多くでるものなのです。
まさに瑞々しい新鮮玉ねぎの証拠と言えますね。
食べても大丈夫?
食べても大丈夫です。
硫化アリルには血液をサラサラにし、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化の予防に繋がったり、強い抗酸化作用によってガン細胞を抑制したりなど、体に良い優れた成分なのです。
他にも悪玉コレステロールを抑える効果や、血液中の余分な糖や脂質を減らす働きもあるので、ダイエットにも良いと言われています。
疲労回復などにも効果があるので、積極的に取り入れましょう。
とても水に溶けやすい性質があるので水で洗い流してしまったりすると、せっかくの栄養素が流れてしまいますので注意してくださいね。
カビ、腐ってるかどうかの判断
白い汁は悪くなっているわけでは無かったと分かりましたが、他にカビや腐っているサインがあります。
茶色い汁や黒はNG
玉ねぎを切ると、変色していたり、茶色い汁がでたり、ぐずぐずで触ると形が崩れる様な玉ねぎの場合は腐っている証拠です。
高温多湿な場所や直射日光が当たる場所で保存してしまうと腐敗しやすくなりますので、注意が必要です。
また、リンゴと一緒に保存してしまうとリンゴから発生したエチレンガスで玉ねぎの腐敗が加速してしまうので、玉ねぎを保存するときはリンゴを側に置かない様に注意してくださいね。
ぶよぶよもNG
他にも、悪臭がしていたり、溶けた様になっていたり、触るとぶよぶよしている、切ると茶色や黒く変色している、芽が伸びているなどの状態は腐っている証拠です。
また、皮の部分に黒い粉の様なものがついていたり、切っても中にまで黒い粉が出ていたりするのは黒カビ病にかかっている玉ねぎです。
ただ、皮を剥いてぬるぬるしていると腐っているのかと思ってしまうかもしれませんが、これは玉ねぎに含まれているセルロースやペクチンといった糖類で、玉ねぎの甘みの成分なので問題はありません。
むしろ洗い流さないほうが良いですね。
腐ってるときの対処法
やっぱりすぐに処分した方がいいのかは、腐敗の度合いによります。
悪臭がしている、触るとぶよぶよしている、汁がでているなどの状態の玉ねぎは全体的に腐敗が進んでいるので処分しましょう。
匂いがかなりきつくなっていると思うので、ビニール袋に入れて匂いが漏れないようにしっかりと口を縛って処分してください。
玉ねぎの中心部分や外側の部分など、一部だけ変色している物は、りん辺腐敗病という病気にかかっている可能性があります。
基本的に変色している部分だけきれいに取り除けば、白い部分は可食できますが、匂いがきつくなっていたり、全体的に水っぽくなっていたり、食べると酸っぱいなど味が変わっていたりした場合は処分した方が安全です。
芽が出てしまっている物は、切ってみて変色などが見られなければ問題ありません。
しかし、芽が出てしまうと栄養が芽に取られて腐りやすくなるので、なるべく早く食べてしまってください。
黒カビ病にかかっている玉ねぎは、表面だけでしたら皮を剥いて水洗いし、黒い粉がきれいに落とせれば食べても問題ありません。
中までカビが入っている時も、洗い流してとれるようでしたら食べても大丈夫ですが、あまりに内側まで広範囲に広がっているようでしたら処分してください。
腐ってしまった玉ねぎを処分しても、匂いが染みついてしまってなかなか取れない!なんてこともありますよね。
匂い対策は換気が第一です。
それでも匂いが気になるときは重層がお勧めです。
重層には消臭作用がありますし、万が一口に入っても安全ですので、安心して使用できます。
まとめ
- 玉ねぎの白い汁は栄養成分豊富!問題なく食べられる。
- 茶色い汁が出ている物や悪臭がする物、ぶよぶよしている物は腐っているので処分しましょう。
- 一部が変色したり、黒カビ病になっている物は悪くなった部分を取り除けば食べられます。
- 薄皮のぬるぬるしている物は甘み成分なので問題ありません。
- 招集には重曹がおススメ。